イナズマイレブン【一斉・ひとりかくれんぼ】１０−回想編−

＃２０３ ごめんね…豪炎寺くん ページ14

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染岡「そ…そうか…」


鬼道「……」


春奈「先輩…」


風丸「ひくっ…」


壁山「…風丸さん、大丈夫っすか…？」


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木野はやっと落ち着き、
俺に話をしてくれた。


鬼役し終わった後に、
突然ラップ音が聞こえてきて怯えた事。

逃げようとしたら、
身体が動かなくなって意識を失う。


…そして、気が付いた時……


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『ここは…何処かの押し入れなの…』


『押し入れ…だと？！』


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そう、そこは押し入れだった。
確かに、襖のような物がある。


ナイフは…押し入れの中に落ちてたらしい。


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『もう…痛くて…怖いの…早く出して…！もう嫌よ……ひくっ…』


木野はそう言って、泣いてた。


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ちゃき…ちゃき…


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突然、ラップ音のような音と
何かが近づいてくる音がした。


俺は警戒し、周りを見渡す。


木野は隅で震えていた。


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――……殺してやる


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確かに、そう聞こえた。
押し入れの奥から…確かに…


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声は木野にも聞こえたらしい。


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『い…いやぁああああ！！』


『きっ…木野…！』


『殺される…！私達…殺される！』


『落ち着け、木野…！』


『…もう…無理よ…』


・


すると、木野は突然…
押し入れの襖を開けた。


・


『うっ…うわっ！！』


・


しかも木野は、俺を押し入れから
押し出した。


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床に落ちた俺に木野は、
ナイフを投げた。


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『ごめんね…豪炎寺くん…』


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