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Sside
「櫻井、どういう事だ！勝手に他所の班に捜査協力して、ミスしたんだよなぁ。」
「…すみません。しかし、俺は後輩の代理として呼ばれて…本来、やる仕事ではありませんでした。それに俺は現場の担当の鑑識官に確認も取りました。その時は完璧でした。これは仕組まれたんです！」
「…とにかく、ミスはミスだ。一週間、鑑識から手を引け。」
鑑識官の上司に怒鳴られた。
担当区域でも無い他の班にこき使われて、自分の仕事も手をつけにくい状況だったのに…。
それでミスしても仕方無いとか、言い訳かもしれないけど、自分が視た時は完璧だったし、確認もしたのに…悔しい。
『櫻井くん、やらかしちゃいましたね。』
『出る杭は打たれる、仕方無い事だ。彼は鑑識官の中で浮いていて、ある意味、目立っていた。他の鑑識官が嫉妬し、ミスを押し付けるのも無理はない。櫻井は素晴らしい腕を持つ反面、扱い難い存在だからな。』
聞こえてんだよ、バーカ。
俺は過去の捜査資料室、最早、倉庫と化したこの部屋を鑑識官としての自分の住処、いや、拠り所としている。
其処には出入りする人間は居ないので、自由自在に部屋を変えている。
俺が持って来た物も含め、沢山の機材がある、だから、盗聴する事だって容易い。
いちいち、面倒な奴らだな。
小細工なんかしないで正々堂々、実力で見せろよ。
馬鹿馬鹿しい上司に呆れているとコンコンとノックの音が聞こえた。
「櫻井クン、この彼について調べてくれないか？」
「おーのさん、刑事課なら、通告されているとは思いますけど…俺、今日から一週間は鑑識官じゃないですよねー。だから…。」
「キミの力が必要なんだよ。」
「別に俺じゃなくても鑑識官なんて幾らでも居ますよねー。正直、今はそっとしてほしいというか、今の俺の立場上、他の鑑識官に掛け合っても誰も手を貸してくれないんですよねー。結論、今の俺に出来る事なんて限られているんです。」
「櫻井クンが出来る最低限でいい。それでも私にキミの素晴らしい力を貸してくれないかな？」
易々と頭を下げて、おーのさんにもプライドってモンが無いのかなぁ？
ホント、困った人だ…。
「分かりましたよぉ。仏のおーのさんに頭を下げられたら、俺でも逆らえませんよー。」
「ありがとう、櫻井クン！」
「ただし、オムライス、奢って下さい。それが報酬という事で…。」
「勿論 ♪ 」
全く…おーのさんは…。
俺、これ以上、変人に見られるのも御免だよ…。
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山風無限(プロフ) - ピーチさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！！凄く励みになります！もうすぐ移行するので、そちらでも宜しくお願いします！ (2018年1月8日 21時) (
レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
ピーチ - 初めてまして！とっても面白いです(*^▽^*)これからも楽しみにしています(^^) (2018年1月8日 21時) (レス) id: 61c51a5765 (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - みぃさん» コメントありがとうございます！色々な問題が残されたまま、ストーリーが展開していますが、後々、触れて回収していきます！個人的にはニノを早く出したいのですが…もう少しお待ち下さい！これからも作品を宜しくお願いします！ (2017年12月23日 15時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - そうなんですね！ 大野くんの過去に何があったのか、翔くんが死神としてどのように活躍するのか、も含めて、楽しみにしてます(*≧∀≦*) (2017年12月23日 13時) (レス) id: 4e40d0702b (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - みぃさん» コメントありがとうございます！その質問は来ると思ってました。ニノは後々、登場させるつもりです。山コンビに深く関わってくるポジションなのでお楽しみにして下さい。これからも作品を宜しくお願いします！ (2017年12月22日 6時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山風無限 | 作成日時：2017年11月19日 14時
