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Mside
翌日、出勤するとデスクでベターとしている大野さんの姿が一番最初に目撃された。
未だに思う。
本当にこの人が俺の上司で俺の教育係なのかと…。
「おはよー、松本クン。」
「おはようございます、大野さん。昨日はありがとうございました。」
「気にしなくていいよ。それより、犯人が一向に捕まらないなんて、困っちゃうなぁ。」
大野さんは苦笑してそう言いながら、椅子でクルクルと回っている。
こういう子どもみたいな所が上司とは思えないポイントなんだろう。
「松本クーン、目が回ったぁ。」
「自業自得です。」
「オイ、犯人らしき人物が自首しに来たぞ。俺が取り調べやるから、アンタは黙って見てろよ。呉々も邪魔すんな。」
まさかの自首！？
最初に俺が班長だと思っていた先輩は、やはり班長である大野さんに対する扱いが雑というか酷い。
それでも、大野さんは退屈そうに堂々と大きな口を開けてあくびをしながら、了解と応じていた。
大野さんは本当に仏だ。
「松本クンも来るんだよぉ。」
「と、当然です！」
取調室に入る。
そこは重苦しい雰囲気が漂っていた。
「動機は？」
「こ、殺してやりたいくらい憎かっただけです。」
「凶器は何だ？」
「…ナイフです。」
「それにしても凄い心変わりですねぇ。何故、貴方は自首されたのですか？」
大野さんが口を挟んだ。
犯人らしき人は顔を上げた。
「オイ、勝手に口出しすんな！」
「一つくらいさせてよー。お願いっ！私もれっきとした刑事なんだから、ね？」
大野さんは、おねだりするようにペコペコとお辞儀していた。
立場では一番上なのに…。
「チッ、好きにしろよ。」
「ありがとう。何だかんだ優しいね、キミは。」
「…うるせぇ。」
結局、この先輩二人は、何か息の合った名コンビって感じだ。
「何故、自首をなさったのですか？」
「ざ、罪悪感ですよ…それに早めに自首すれば、罪も軽くなるって…。」
「殺人罪で罪が重いとか、軽いとか、そんなのねぇんだよ。反省をしろ！」
「まぁまぁ。わざわざ、答えてくれてありがとう。最後にもう一つ、私から質問していいかな？」
「は、はい…。」
「もう一つ、質問していい？」
「いちいち、俺に聞くな！」
大野さんは優しく微笑んでいた。
「ありがとう。じゃあ、嘘をつかずに答えて下さいね。この自首は貴方の意思ですか？」
これは理解が出来ない質問だ。
自首している時点で本人の意思なのに…俺には大野さんの思考が分からない。
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山風無限(プロフ) - ピーチさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！！凄く励みになります！もうすぐ移行するので、そちらでも宜しくお願いします！ (2018年1月8日 21時) (
レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
ピーチ - 初めてまして！とっても面白いです(*^▽^*)これからも楽しみにしています(^^) (2018年1月8日 21時) (レス) id: 61c51a5765 (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - みぃさん» コメントありがとうございます！色々な問題が残されたまま、ストーリーが展開していますが、後々、触れて回収していきます！個人的にはニノを早く出したいのですが…もう少しお待ち下さい！これからも作品を宜しくお願いします！ (2017年12月23日 15時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - そうなんですね！ 大野くんの過去に何があったのか、翔くんが死神としてどのように活躍するのか、も含めて、楽しみにしてます(*≧∀≦*) (2017年12月23日 13時) (レス) id: 4e40d0702b (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - みぃさん» コメントありがとうございます！その質問は来ると思ってました。ニノは後々、登場させるつもりです。山コンビに深く関わってくるポジションなのでお楽しみにして下さい。これからも作品を宜しくお願いします！ (2017年12月22日 6時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山風無限 | 作成日時：2017年11月19日 14時
