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Sside
偽死神め。
どれだけ暴れれば気が済む？
サイコパスか？
逮捕される前の悪人を殺す事で殺人衝動を抑えているようだが、こんな事、許される筈が無い。
「翔ちゃん、こんばんわんこ。年男なの。それはともかく、体は大丈夫なの？」
「ええ、まぁ。おーのさん、相葉さん、忙しいなのに、わざわざありがとうございます。」
「気を遣わないの。ほら、翔ちゃん、早く治して大ちゃんを支えてあげてよ？」
死神マスターこと、相葉さんの優しさが凄く身に染みるというか、凄く元気になる。
「おーのさんを影ながら応援してますよ。」
「ところで櫻井クン、その偽死神の件はどうかな？」
「サラッと流された…警察関係者にスポットを当ててみたけど、分からないよ。それにいっぱい居過ぎだから、脳がパンクしそう。」
ただでさえ、様々な知識が詰め込まれた崇高なるこの頭脳を肉体的にまだ完璧じゃない時に使うとなると結構、辛いものがあるよ。
「捜査一課に絞ってみてはどう？」
「それも無理。てか、アクセスするのに凄い労力を使うんだからね…もう勘弁してほしいよ。」
愚痴をこぼしているとおーのさんの綺麗な手が俺の頭に優しく置かれた。
「ん？」
「ありがとう、櫻井クン。キミの頑張り、無駄にはしないよ。」
「でもさ、俺、情報掴めてないよ？結果を残さないと頑張りなんて認められないよ。」
「櫻井クン？」
「求められた事にしっかり応える。結果を残してこそ、天才鑑識官、いや、死神の相棒という称号に相応しいんだよ。」
ストイックに突き詰める。
そうでもしないと鑑識課では生き残れない…でも、俺が籍を置く今の鑑識課は正直、燻ってる…酷く言うと腐ってるというか、俺の中では終わってる。
鑑識課のエースである俺頼みな場面が多々ある。
「櫻井クン、焦らなくていい。時に自分達がどれだけ、無力な事かを悟るのも大切だよ。」
「無力？俺は、俺は無力じゃない！」
俺は出来る。
天才鑑識官なんだ。
鑑識課で一番の実力者なんだ。
今まで頼まれた仕事は全て完璧にこなしてきたじゃないか…今回だって！
『お前は無理だ。警察官なんて無理だ。』
『…父さんに…父さんにっ！俺の何が分かるんだよっ！！』
『お前は普通の人間じゃない。そんな人間が正義を語り、それを貫けるのか？警察に入ったとして、無力なお前に何が出来るんだ？』
俺は何もかも打ち勝ってきたつもりだ。
自分にだって出来る事があると信じて、頑張ってきたのに…。
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山風無限(プロフ) - ピーチさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！！凄く励みになります！もうすぐ移行するので、そちらでも宜しくお願いします！ (2018年1月8日 21時) (
レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
ピーチ - 初めてまして！とっても面白いです(*^▽^*)これからも楽しみにしています(^^) (2018年1月8日 21時) (レス) id: 61c51a5765 (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - みぃさん» コメントありがとうございます！色々な問題が残されたまま、ストーリーが展開していますが、後々、触れて回収していきます！個人的にはニノを早く出したいのですが…もう少しお待ち下さい！これからも作品を宜しくお願いします！ (2017年12月23日 15時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - そうなんですね！ 大野くんの過去に何があったのか、翔くんが死神としてどのように活躍するのか、も含めて、楽しみにしてます(*≧∀≦*) (2017年12月23日 13時) (レス) id: 4e40d0702b (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - みぃさん» コメントありがとうございます！その質問は来ると思ってました。ニノは後々、登場させるつもりです。山コンビに深く関わってくるポジションなのでお楽しみにして下さい。これからも作品を宜しくお願いします！ (2017年12月22日 6時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山風無限 | 作成日時：2017年11月19日 14時
