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Oside
「唯一だけど、証拠を一切、残さない所だけは似てて、余計に腹立つ。それ以外はただの殺人幇助だし、俺的には許せない。」
「それは私と同意見だよ。」
櫻井クンはベッドの布団を強く握りしめていて、側から見ても悔しいというのがよく伝わる。
「ねぇねぇ、復帰したら、相葉さんが作るカクテル、飲みたいんだけどー？」
自然と上目遣いになっている。
こういうのは女性にやるべきテクニックだと思う。
「明日、私と一緒にお見舞いに来てくれるから、その時に直接、言うんだね。」
「おーのさんって地味にケチだね。」
笑顔で言われると怖いね。
櫻井クンは表情がコロコロと変わるから、見てて飽きないよ。
不意に私が包帯で巻かれている肩に視線を落とすと櫻井クンは気づいたのか、ため息を漏らしていた。
「前から言ってるけど、こんなの大丈夫って言ってるじゃん。」
「でも、私の気が済まないんだ。キミを傷つけたのは紛れもない事実なんだから。」
「優し過ぎて疲れるよ。元々、俺の身体なんて傷だらけなんだから、そんなに気にしなくて…っ！？」
そんな自虐するような言葉、櫻井クンには言ってほしくない。
「だ、抱きしめなくても…。」
櫻井クンが眉を下げ、私が彼を抱きしめている事に困惑しているのが、声色から把握出来る。
「櫻井クンは私を守るって言ってくれたけど、私だってキミを守りたいんだよ。こんな私でも、キミを大切に想っているからね。」
「…おーのさん。」
櫻井クンの背中を優しく撫でる。
キミは幼い頃から、ずっと親から虐待を受け、学校でも孤立していたらしいね。
キミの背中には傷があるかもしれない。
でも、少しでも、私がその傷を癒せるなら、何だってするよ。
「…っ、ホント、ズルいよ、おーのさんっ…。」
櫻井クンは静かに涙を流していた。
「キミの涙は綺麗だね。」
「…な、泣いてなんか無いし…おーのさんのバカ…俺の心に響くような事ばっかり言ってさ、いつも俺を温かい目で見てくれて、いつの間にか、俺が守られていて、ズルいんだよっ/////」
櫻井クンは必死に涙を拭う。
そういう強気な姿勢をする櫻井クンも見てて飽きないね。
「傷跡は残ったままかもしれないけど、どんな櫻井クンでも受け入れられるよ。櫻井クンは櫻井クンだし、私の唯一無二の相棒だからね。」
そう告げると櫻井クンは布団に顔を埋めていた。
私はそんな櫻井クンを見て、首を傾げている事しか出来なかった。
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山風無限(プロフ) - ピーチさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！！凄く励みになります！もうすぐ移行するので、そちらでも宜しくお願いします！ (2018年1月8日 21時) (
レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
ピーチ - 初めてまして！とっても面白いです(*^▽^*)これからも楽しみにしています(^^) (2018年1月8日 21時) (レス) id: 61c51a5765 (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - みぃさん» コメントありがとうございます！色々な問題が残されたまま、ストーリーが展開していますが、後々、触れて回収していきます！個人的にはニノを早く出したいのですが…もう少しお待ち下さい！これからも作品を宜しくお願いします！ (2017年12月23日 15時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - そうなんですね！ 大野くんの過去に何があったのか、翔くんが死神としてどのように活躍するのか、も含めて、楽しみにしてます(*≧∀≦*) (2017年12月23日 13時) (レス) id: 4e40d0702b (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - みぃさん» コメントありがとうございます！その質問は来ると思ってました。ニノは後々、登場させるつもりです。山コンビに深く関わってくるポジションなのでお楽しみにして下さい。これからも作品を宜しくお願いします！ (2017年12月22日 6時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山風無限 | 作成日時：2017年11月19日 14時
