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Mside
「松潤、死因は出血多量かな。動脈を相当、深く切られたみたい。」
櫻井さんが鑑識官として居てくれると助かるというか、検視が居ない時よりもスムーズに進んでいく。
でも、目の下にうっすらとクマが出来ているから、相当、疲れているんだろうな。
「大野さん、櫻井さんが復帰する前に起きた事件と似たようなやり方ですね。」
「そうだね。今回は同一犯と考えてもいいかもしれないね。」
「その資料、見たけど、確かに同一犯だね。深さも凶器も酷似してる。犯行の時間帯もほぼ一緒だし、監視カメラに似たような人が映っていたから、その線で見て良いと思うよ。」
櫻井さんって刑事に向いているような…でも、鑑識官が天職って感じもするような…。
とにかく、鋭い観察眼を持っている。
「…櫻井クン、あくまでキミは鑑識官だ。口出しは厳禁だよ。また、謹慎したいのかい？」
「それは勘弁でーす、おーのさん。」
この二人、似てるようで似ていないし、何か、今日の大野さんの空気感っていつもと違う気がする。
「珍しく班長面してんな。」
先輩、相変わらず、班長の大野さんに厳しいな。
「偶にはやらせてよ〜。注意を受けた当の本人は、あんまり真に受けてなさそうだけどね。櫻井クン、戻っていいよ。」
大野さんがそう告げた時、櫻井さんはニヤッと笑ってから、大野さんの耳元で何かを囁いた。
俺には聞こえなかったが、大野さんの表情は一瞬だけ、曇っていた。
「松潤、捜査、頑張ってねー！お疲れしたー！」
櫻井さんはさっきとは違う笑みを浮かべて、手を振って去って行った。
「大野さん、さっき、櫻井さんに何て言われたんですか？」
「…えっ、彼はツンデレだねって言われたよ。」
先輩がツンデレ？
いやいや、デレた事、無いと思うし、大野さんの表情から察して、今のは嘘だと思う。
本当は別の事を櫻井さんに言われたんだと思う。
「そ、そうですか…。」
でも、深く問いかけられる空気感でもなさそうだから、俺は大野さんの嘘に気付かないフリをするしか出来なかった。
「住民の皆さんは不安だろうし、犯人、早く捕まえないとね。」
「当然です！捜査一課大野班の名に懸けて、頑張りましょうね！」
「若いって良いなぁ。」
「そんなに歳、変わりませんよね？」
「あれ？」
事件現場は平和過ぎる。
いや、大野さんから溢れ出るマイナスイオンの所為で緩くなっているだけなのかもしれない。
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山風無限(プロフ) - ピーチさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！！凄く励みになります！もうすぐ移行するので、そちらでも宜しくお願いします！ (2018年1月8日 21時) (
レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
ピーチ - 初めてまして！とっても面白いです(*^▽^*)これからも楽しみにしています(^^) (2018年1月8日 21時) (レス) id: 61c51a5765 (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - みぃさん» コメントありがとうございます！色々な問題が残されたまま、ストーリーが展開していますが、後々、触れて回収していきます！個人的にはニノを早く出したいのですが…もう少しお待ち下さい！これからも作品を宜しくお願いします！ (2017年12月23日 15時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - そうなんですね！ 大野くんの過去に何があったのか、翔くんが死神としてどのように活躍するのか、も含めて、楽しみにしてます(*≧∀≦*) (2017年12月23日 13時) (レス) id: 4e40d0702b (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - みぃさん» コメントありがとうございます！その質問は来ると思ってました。ニノは後々、登場させるつもりです。山コンビに深く関わってくるポジションなのでお楽しみにして下さい。これからも作品を宜しくお願いします！ (2017年12月22日 6時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山風無限 | 作成日時：2017年11月19日 14時
