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Sside
「死神」
今、俺が会って見たいヒト。
最早、死神事件を起こしているのは、ヒトなのかも分からない。
警察の都市伝説と化していて、警察組織で揉み消されているのか、分からないけど、何故か行方不明と処理されて、スルーされる。
結局、法から逃れたヒトが消され、その末路は社会から消えていくだけ。
こんな恐ろしくて興味が湧く伝説を作り上げていくヒトを知りたいと思うのは俺だけ？
俺が嘘をついているヒトを見分けられるようになったのは、いつだろうか？
ヒトを信じられなくなったのは、いつからだろうか？
『やめて、やめてよ、父さんっ！』
『いいから、早く、酒を買って来い！』
辛かった日々。
向き合わなければならない現実。
俺は親の所為で狂わされた。
正常じゃなくなった。
普通が分からなくなった。
結果、惹かれたのは、死神だった。
のうのうと生きている悪人を何事も無かったかのように消し、いつもの平和な世界にする。
それは必要悪だと思う。
誰かの犠牲で多くの人が救えるなら、ある意味、それも正義だと思う。
背中に残る痣。
忌々しくて消したい俺の過去と比例するようにこびりついている。
ヒトを信用する事が出来ない。
それは上司でも部下でも同級生の友達でも幼馴染でも、親でも…。
全て嘘に聞こえる。
薄っぺらく聞こえる。
俺が違うというのは分かっている。
でも、耳が、体が、心が、俺自身が、そう捉えてしまうんだ。
その感情を無理して抑え込んで、軽いノリで笑って誤魔化して、偽りの仮面、鑑識官 櫻井翔というのを貼り付けて…。
おーのさんだって、松潤だって、良い人だって知っている、分かってる。
でも、俺は人をヒトと捉えている。
あくまで仕事仲間。
関わらなければならないヒト。
それ以上でもそれ以下でも無い。
「入るぞー櫻井。ほら、始末書、ちゃんと最後の行まで、びっしり書けよ！」
「言われなくても分かってますよー。」
自分だけの空間こそ、この資料室で、素の俺が唯一息を吸える空間なんだ。
だから、干渉してくるな。
気安く話しかけるな。
大した関係性でも無いくせに、易々と俺の領域に入ってくるな。
孤独を嘆いていた自分も居たけど、やっぱり、独りの方が落ち着く。
おーのさん達と仲良くなるにつれて、その気持ちが薄れていたけど、独りになると不意に孤独の良さを敏感に感じるんだ。
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山風無限(プロフ) - ピーチさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！！凄く励みになります！もうすぐ移行するので、そちらでも宜しくお願いします！ (2018年1月8日 21時) (
レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
ピーチ - 初めてまして！とっても面白いです(*^▽^*)これからも楽しみにしています(^^) (2018年1月8日 21時) (レス) id: 61c51a5765 (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - みぃさん» コメントありがとうございます！色々な問題が残されたまま、ストーリーが展開していますが、後々、触れて回収していきます！個人的にはニノを早く出したいのですが…もう少しお待ち下さい！これからも作品を宜しくお願いします！ (2017年12月23日 15時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - そうなんですね！ 大野くんの過去に何があったのか、翔くんが死神としてどのように活躍するのか、も含めて、楽しみにしてます(*≧∀≦*) (2017年12月23日 13時) (レス) id: 4e40d0702b (このIDを非表示/違反報告)
山風無限(プロフ) - みぃさん» コメントありがとうございます！その質問は来ると思ってました。ニノは後々、登場させるつもりです。山コンビに深く関わってくるポジションなのでお楽しみにして下さい。これからも作品を宜しくお願いします！ (2017年12月22日 6時) (レス) id: 486c201f1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山風無限 | 作成日時：2017年11月19日 14時
