あいつは敵

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3side


その子は勢いよく蛇口をひねった

チューブ、否、ホースから飛び出す水は
綺麗に先輩の背中にヒット

BC「は！？なんだ！？」

振り向いたと同時にホースを下に向け

『すいません、たまたまホースから飛び出た
水が直撃してしまいました』

B「お前、ふざけてんじゃn」

次に向けたのは背中ではなく、顔

え、やばくない？



『もう濡れてるんですから、これ以上濡れても
何も問題ない、ですよね？』


避けようとして動く2人を一瞬も逃さない

すげぇ(^o^)



少し離れたところで起こってることに
目を奪われていると

また誰かが横を通った

4「何してんの？」

『あ、拓弥さん、どうも』

普通に挨拶しちゃってるし

4「何してんの？」

この人も動じねぇな、おい

『…悪党成敗』

4「とりあえずそこらにしておけ」

無言でホース攻撃をやめ、おとなしく水も止める


4「…で、お前らも何してんの
そこの濡れてない子も関係してる？」

C「その、これは……」

急に勢いのなくなった悪党さん達


後ろからは

「あれ草川先輩じゃない？めっちゃかっこいい！」

草川、、

めちゃくちゃモテるけど
オーラが凄すぎて、高嶺の花的な人だっけ？



4「こんなことするより、呼吸だけしてるほうが
よっぽどましな生き方だな」

B「ってめぇ…」

C「やめとけって、草川に逆らわない方がいい」

そのまま立ち去ろうとする2人



『…ねぇ、あんた達さ
謝罪って知らないで生きてきたの？』

BC「……すいま、せん、でした」

そして、本当に去っていった悪党さん

4「無茶すんじゃねぇよ」

『無茶なんかしてない、通常運転』


喋りながら再び俺の横を通っていく2人



かっけぇ

純粋にそう思った




それが初めてAさんを見たとき

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