あいつは敵

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3「その格好…ははっ」

いや、お前が言ったんだろ

『…そっちこそ』

3「んー俺は吸血鬼？」

マントを持ってどう？とばかりに

『明らかにミスですね』

3「そうかな？」

『稜雅さんにはミイラ男かガイコツが適役だと
思いますよ』

3「Aさんは俺にそれやってほしいの？」

『えぇ、全裸に包帯巻き付けて、最後は捕まって
くれれば、大満足です』

そうすれば、私の平和は守られる

3「そんなに俺に消えて欲しい？」

『そうですね、稜雅さんがいなければ、この格好
をしなくても済みましたし』

3「ふーん、じゃあ消えてあげない」

素直に消えるような奴ではないことは承知の上だ

『そうですか、それは残念です。では、』

3「あ、ちょっと待って」

『…なんでしょうか』

どうせ、ろくでもないことだろう

3「猫娘、可愛いね」


『……血不足で滅んでください』



2「A？顔真っ赤だよ？」

『…この格好が恥ずかしいだけだ』

2「そう？ならいいけど」


そう、恥ずかしいだけだ

この格好が

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