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甘く甘く 。/ ユーキ ページ2
ミーンミーン 。
もう夜中だと言うのに暑さを強調するようにセミが鳴き続ける 。
稜雅が｢夜中のエアコンは電気代上がるからやめろ｣って言ったせいで蒸し暑くってたまらない 。
「ゆーき 、まだ寝ないの？」
明日のツアーの為 、なんて言ってこんな遅くまで振り確認を紙に書いている祐基に声をかけた 。
「ん〜、あとちょっと」
「頑張り屋さんだね 。」
彼の丸くカーブを帯びた頭の形はとても可愛い。それをずぅっと眺めていると 、不意に後ろを振り返った祐基と目が合う 。
「なに見とれちゃってんの」
「可愛いなぁって」
にやにやした祐基に笑って答えるとむぅっと頬を膨らませて不服そうな顔をする 。めちゃくちゃに可愛いな 。
そして一人分ぽっかり空いた私の横に座って 、わざとらしく指を絡めとる 。
その横顔がすごく妖艶で 、祐基くんじゃなくて祐基さんだなぁ 。なんて変なことを考える 。
「ねぇ 、A？」
「ん？」
「好きだよ 。」
なんて優しく微笑む貴方は本当にズルい 。
その後優しく口付けをする 。
「ほら〜 、すぐ赤くなっちゃうかーわい」
「もう … 祐基のバカ 。」
甘く甘く 。 / ユーキ
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作者名：りの | 作成日時：2019年8月18日 16時
