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翌日、Aは佑亮と映画のデートの約束をしていた。
待ち合わせ場所で落ち合った途端に、
「ごめん、行けなくなった。急に忙しくなっちゃって……怒るよね?」
Aは佑亮に向かって手を合わせた。
「……しょーがないから許す。一個夢中になると、ホントそれしか見えないよね」
佑亮の笑顔にホッとしたAは、
「もうひとつ、わがまま言ってもいい?佑亮に教えてもらいたいことがあるの。政治のことなんだけど」
と続けた。
佑亮は通信社勤務だ。
今回のスクープの裏側も知っているかもしれない。
「わかったから、ちょっと待って。今日の僕の用件」
佑亮はポケットから封筒を取り出し、Aに渡した。
「ワシントン行きのチケット。預けとく」
「……わかった」
「うん。なに?お願いって」
やさしくほほえむ佑亮に、実は……と、Aは切り出した。
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作者名:MaRU | 作成日時:2018年4月26日 0時