BULLET Detective Agency 4 (ページ46)

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一方、Aはいったんは海と一緒に船を降りたが、船が動きだそうとするのを見て、再び船内に戻ってきていた。

Aは操舵室にたどりついた。

舵を握っていた男の背後に近づき、近くにあった消火器を持ち上げ、渾身の力で男を殴り飛ばした。

急いで船を停めようとするが、どのスイッチかわからない。

「全部オフでいいや！」

Aはとりあえずすべてのスイッチを切った。

祐基と稜雅が甲板を走っていると、エンジン音がだんだん小さくなっていった。

「祐基！エンジン切ったわよ！」

インカムからAの声が聞こえくる。

「よし、海が待ってる。戻るぞ！」

祐基が稜雅にそう言うと、「俺はまだ戻らない。やることあんの」と、稜雅は止まり、首を振った。

「……そっか。もう止めねえよ。どうせ最後には、帰ってくんだろ？」

稜雅はニッと笑っている。

祐基が立ち去ろうとすると、「おっと、忘れてた」と稜雅は祐基に海への伝言を告げ、ある物を渡してきた。

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