検索窓
今日:14 hit、昨日:23 hit、合計:17,004 hit

ページ ページ37

.









携帯が鳴った。


俺の?私の?とみんなが自分の携帯をのぞいてみると、海から探偵社のみんなへの一斉メールだ。


みんな慌てて開く。


タイトルは『探偵の皆様へ』。


『明日一○時、品川埠頭橋に小笠原眞人の手帳を持ってこい。警察には知らせるな』とある。


海からではない。


これは脅迫メールだ。


海の安否はわからない。


せめて海の無事を確認したい、と祐基はすぐさま海の携帯に電話をかけた。


しかし、すでに電源は落とされ、通話できなかった。


祐基は机の上の手帳を見た。



「この中に、八神が欲しがる何かがあるってことか……。ここまで必死に奪おうとしてるってことは、相当ヤバイなんかがあるってことだな」

「いずれにせよ、海くんの無事がかかってるわ。渡さないわけにはいかないでしょう」



瞳子が悔しそうに言う。



「……だからって、みすみす渡していいんですか?犯人つかまえましょうよ」



祐基は身を乗り出すようにして言った。


と、「ダメよ!」と瞳子にしては珍しく激しい口調で否定する。



「今度の相手は、 今までとは違う。法を犯すことをなんとも思わない、裏の世界の人間よ。あなたたちに何かあったらどうする?海くんはそれを恐れてみんなに何も言わなかったのよ。その気持ちを汲んであげて」



みんなはしんと静まり返った。



「受け渡しは、女ひとりと指定されてる。悪いけど、Aちゃん、行ってくれるかしら。身の危険を感じたら、手帳は置いてとにかく逃げて」



瞳子に言われ、Aは「はい」とうなずいた。









.

次ページ→←前ページ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
58人がお気に入り
設定タグ:超特急 , 村田祐基 , ユーキ   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:MaRU | 作成日時:2018年4月26日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。