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祐基と史織はショッピングモールを歩いていた。
「寄り道していこう」というので来たが、とくに買いたいものはないらしく、「デートがしたかっただけ」と史織は照れ笑いを浮かべた。
仕事だし、「ま、いいか」と、祐基はぶらぶら歩きにつきあっていた。
「祐基の職場、みんな仲良さそうだよね。きっと、何かあったらお互いに助け合ったりするんじゃない?」
「どうかな。助けないとは思ってるけどね」
にこにこと話していた史織が、不意に浮かない表情になり、見ていた雑貨店を出る。
「困ったときに来てくれる人がいるって羨ましいな。私には誰もいないから」
寂しそうな顔をする史織を、祐基は心から励ました。
「みんな同じだよ。うちに依頼に来る人たち、何かに困ってて、助けてほしくて、やってくる。俺たちは、それに応える。だから、困ったときはいつでも頼って」
史織は少し考えた後、笑顔でうなずいてみせた。
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作者名:MaRU | 作成日時:2018年4月26日 0時