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「おはようございま……」
祐基が出勤すると「求婚！？」と、海が声を上げるのが聞こえてきた。
「同窓会にうつつ抜かした次は求婚か？」
晃一が言うと、Aが仏頂面になる。
Aがプロポーズされたということなのだろうか……と、祐基ひとりがすっかり蚊帳の外で、事情をのみ込めないでいると、
「あ、祐基。おまえこれ行け、盗聴器発見の依頼や」
祐基に気づいた晃一が言った。
「銀座のクラブの女性や。俺はどっちかといえば堅い職業のほうが好みやから、祐基頼んだで。A、何が起きるかわからんからおまえも行け。しっかりやれや」
「……はい」
Aも立ち上がり、祐基とともに、依頼人のマンションに向かった。
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作者名：MaRU | 作成日時：2018年4月17日 16時
