不器用.5 ページ5
三途「…あ？」
マイキーのとこから部屋に戻ってくると
中から話し声が聞こえてきた
灰谷か？
「………」
…は？女の声？
アジトに女連れ込んでんの？
マイキーに殺されるぞ
三途「おい、何連れこんでんだぁ…は？」
蘭「お、来た」
部屋に入るために開けた扉を一旦閉める
………は？
混乱する頭をぶんぶん振って落ち着かせる
…あれは幻覚だ
三途「………は？」
竜胆「何やってんだ、お前」
もう一度開けてみても結果は同じ
A、だ…
目を擦ってみてもそこにはAがいる
…ヤクの決めすぎか？
って、自分じゃ絶対思わないことを思う
日本語までおかしくなってきた
三途「…は？何でいんだ？…ってか距離考えろっ！」
よく見たらAは
灰谷兄に肩を組まれていた
Aに触れてんじゃねぇよ！
思わず懐に手を入れてチャカを取り出す
貴「…っ！」
竜胆「おい、Aさん怖がってんだろ」
三途「…！」
灰谷弟の言う通り
Aは怯えた顔をしていた
…そりゃあそうか
銃なんて出てきたら怖いわな
三途「…何しに来たんだよ。来る場所間違えてるわ」
前に紹介で来たことあるけど
そんときはマイキーいたし
今回は話がちげぇ
貴「ごめんなさい…来ない方がいいと思ったけど、春千夜さん…スマホ忘れてたから…」
三途「………あ」
服の上からポケットを確認するが
Aの言う通り
スマホを持ってなかった
蘭「三途ぅ？言うことあるんじゃねぇのー？」
三途「…ﾁｯ…ありがとな…」
灰谷兄にイラつきながらも
お礼を言ってスマホを受け取る
貴「いえ、どういたしまして…」
顔をうつむかせたままそう言う
…やっぱ怖がってんな…
さっき銃出しちまったし
ホント、やらかした…
灰谷兄がニヤニヤしてんのうぜぇし
貴「じゃあ…帰りますね…お仕事頑張ってください」
そう言って薄く笑うと部屋を出ていく
俺はAにそんな顔しかさせられねぇ
ちゃんと笑う人だって知ってんのに
Aを笑わせてやれたことは1回もない
…俺じゃなくて
灰谷兄とかの方が良かったんじゃねぇの？
柄にもなく、思う
竜胆「三途に嫌われてる、って言ってたな」
蘭「怖がられてんの笑える」
三途「うっせぇ！」
嫌われてる、なんて
そんな訳ねぇじゃん
愛してるに決まってんのに
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咲良(プロフ) - Yさんさん» 何回も読んでいただけていることに感激です……嬉しいコメントありがとうございます！ (1月1日 17時) (
レス) id: 99406de1b2 (このIDを非表示/違反報告)
Yさん(プロフ) - ホンマにこれって何回読んでも神すぎて好きです♡不朽の名作ってやつ！？好きーっ♡ (12月29日 22時) (レス) @page41 id: e05060289a (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - なるせさん» ありがとうございます！場地さん最後になっちゃいました…他の作品が完結したらすぐ書き始めるのでお待ちください…！ (2021年12月17日 0時) (レス) id: 387270c9d7 (このIDを非表示/違反報告)
なるせ - んんんん好きです!!んと場地さんのが見たいです!!順番最初だと嬉しいなあ、、!? (2021年12月16日 22時) (レス) @page37 id: 875c8ad43b (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - おふとんさん» ありがとうございます！勢いがすごい！笑 (2021年12月12日 23時) (レス) id: 387270c9d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山口咲良
| 作成日時：2021年11月12日 17時
