不器用なダーリン【三途春千夜】

不器用.39 ページ39

貴「ここがいいです。春くんは？」
三途「Aがいい所がいい」

式場に行ってすっげー真剣に話を聞いてた
Aの憧れだから

全部叶えてやりたい
妥協なんてしなくていい

三途「ドレスも見てくか？」
貴「うんっ！」

スタッフに声をかけて
ドレスが展示してある部屋に案内させる

運良く梵天が裏にいる式場だったので
好き勝手使える

三途「好きなの選べよ♡遠慮しなくていいからな」
貴「ありがとう、春くん好き」

三途「ん"ん"っ♡俺も好き…♡」
何回言われても破壊力が凄まじい…

貴「春くんはどんなのが好き？春くんに可愛いって思ってもらいたいから…」

……俺の嫁が今日も尊い…
可愛すぎて一瞬魂抜けた

三途「Aの存在自体が可愛い。けど一緒に来てんのに見ねぇのは勿体ねぇわな」

どうせなら俺好みにしたい
勿論、Aの意見が第一優先だけど

三途「一緒に選ぶかぁ♡」
貴「ふふ、嬉しい」

三途「……死ねる」
思わず溜め息がこぼれた

貴「死んだら結婚式できないよ」
三途「は？むり、生きる」

ここまで来て結婚式あげれず死ぬとか
どんな拷問だよ

貴「ふふ、じゃあ選ぼう？」
三途「おう」

Aは結構ハッキリした美人だから
それに合わせた華やかなデザインがいい

プリンセスラインがいいって言ってたな
三途「…A」

貴「どうしたの？」
三途「全部似合いそうで選べねぇ」

貴「…ふふっ、ゆっくり探そう」
永遠に決まんねぇわ…

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