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要望通り ページ1
森田side
結成当初から今まで、ブクロはどんなに疲れている様子でも、何を言っても聞いても、大丈夫だからとむしろ突き放してくるような人やった。
やけど今日はほんまに限界のようで、俺だけに聞こえるような声でぽつんと呟いた。
「いっそ会長とか専務になって誰かに飼われてたらな。せわされるだけの生活やったら楽やのに。」
俺はそんなブクロの声を聞き逃さなかった。
『ほんなら、俺が飼うで』
強がりなブクロ。
「冗談やアホ笑嘘に決まっとるやろ、」
笑って誤魔化す。
多少強引な手段にでも出えへんとブクロの心は開けそうにない。
「な”…ｯ、ぁ、もり…た、やんな…”、？泣」
『うっさい、黙っとけ。』
「ｯ…”、ぐ…ｩ、泣」
『泣くな！！うっせぇって言ってんだろ！！』
殴るでもせんとなぁ。
飼い物には「躾」が、大事やもんなぁ。
続く
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作者名：さらば青春のかまミト | 作成日時：2024年2月27日 22時
