170本のロマネとストラディバリウス ページ49
三人とも、言葉なく泣いて泣いて、呆然として。
静かに触れ合ってお互いの存在を確かめ合ったあと、勢いよく抱き合って号泣していた。
松田「おま…っ、生きてるんなら連絡の一つくらい寄越せよっ…!!」
萩原「心臓に悪いぜほんと…!」
諸伏「ごめん…っ!!でも、また会えて良かった…!!」
私は邪魔してはいけないと、ただじっと見守っていた。
あの二人にも知らせて、いつかきっと5人揃ってほしいと強く思った。
私がいる限り、誰ももう二度と悲惨な結果には向かわせない。
しばらくすると、一旦落ち着いたのかお互いゆっくり離れていった。
「もういいんですか?」
諸伏「ああ、だいぶ落ち着いたよ」
改めて応接間に案内し直し、私とひろ、松田さんと萩原さんが向かい合って座る。
松田「(人1)、お前ほんと……とんでもねぇ奴だな…っ!」
萩原「ちょっ、じんぺーちゃん、泣くなって」
松田「おめぇも泣いてただろ!」
諸伏「本当に、Aがいてくれて良かった」
「私も、ひろだけじゃなくて、間接的にでも皆んなを救えてよかった」
最初は自分のこの世界での存在意義、救済すべきなのかいろいろと迷っていた。
この世界の描かれ方はコナンくん、基工藤新一が主体で、その他の人物は主人公をとりまく人々でしかなくて、一つ変えればバタフライ効果で次々と予測できないことが起こるのではと不安にかられた。
でも、私が望んだ危機回避能力は、私に底なしの幸運をくれた。
本当に救えて良かった。
後のことは後に考えればいい。
知ってるのに見逃すのは、一番残酷なことだ。
…でも、全ての命を救えるわけじゃない。
主要人物を救いたいと思うのは少なからずその人に思い入れがあったりするからだ。
モブはモブって切り離しているあたり、私はまだ命を平等である大切として見ることができていない。
……それでも。
「これからも、何かあれば私が全力で守ります」
松田「っ……ま、守られてばっかじゃ洒落になんねぇ!これからは俺が守ってやるからな!」
「え、いやそういうんじゃなくて」
萩原「なーに、もう俺たちのことで心配なんてかけさせないよ!」
「いやだから、これからのことは私にも分からなくて」
諸伏「大丈夫。だって君は、無意識に人を救ってしまう、最高の幸運の持ち主だろ?」
「……まったく、三人はほんと、」
男らしいというか、なんというか。
まあ、意味は違うけど、お互い守り護られでいきましょうかね!
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sz , - GLも最高ですよ()。キール落ちとか!ベルモット落ちとか!?(( (3月9日 22時) (レス) id: 85bce2a159 (このIDを非表示/違反報告)
とらべらー(プロフ) - 綾小路きよまろって…きみまろみたい笑シリーズの更新頑張ってください!! (1月14日 15時) (レス) @page39 id: 5945bfc123 (このIDを非表示/違反報告)
なる(プロフ) - ロマネバンザーイ!!!いつも楽しく読ませて頂いております!これから益々寒くなりますのでご自愛ください!いつも応援してます! (2022年11月25日 19時) (レス) @page50 id: 285e4df361 (このIDを非表示/違反報告)
ごーやちゃんぷる(プロフ) - いつもコソコソ見ていました!作者様のお話最高です!!いつも応援してます!またゆっくりでも更新してくれるだけで神なので!これからも頑張ってください!!💕 (2022年11月25日 17時) (レス) @page50 id: 83514816a4 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 煕流さん» うわぁああ!!ありがとうございます!!あと、第5弾……期待しちゃっていいですか☺️ (2022年11月25日 1時) (レス) id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:煕流 | 作成日時:2020年5月6日 11時