165話 ページ30
「っ、……」
私は声も出せずにただ首を横にふる。
小さく、否定の意を示す。
「お前がどれだけ否定しようと、俺たちと違う存在ということは変わらない。気付いていただろう？感じていただろう？お前は一人だ、俺達とは──絶対的な差があるんだよ」
絶対的な差。
私は他の人とは違う。
そんなこと、分かっていた。
分かりきっているからこそ、指摘されるのが怖かった。
そう、どうしようもなく、怖いんだ。
もしかしたら、シンドバッドが信用してないのも、私が他の人とは違うからなのかもしれない。
私が皆と違うからなのかもしれない。
私は人間とは違う生物だから。
皆と────違うから。
「……っ」
駄目だ、深く考えるな。
全て悪い方向に持っていくんじゃない。
このままじゃ、また────。
視界が歪んだと同時に、ぐらりと体が倒れる。
そのまま────落ちる。
ああ、遅かった。
ほんっと、馬鹿だなあ私。
恐らく下は海で、私達は先程まで百メートル以上、上空にいた。
今の私には何の抵抗もできない。
つまりこのまま海に着水すればその衝撃で、私は死ぬ。
不思議と、そこまで恐怖心は無かった。
反対に、少し嬉しかった。
────やっと死ねるんだ。
やっと終わるんだ。
やっと、やっと。
一万年、二万年、──────もしかしたらそれ以上過ごした時間を、私は今日で終わらせるんだ。
ああ、長かったな。
私これまで頑張ったな。
私って死んだらどうなるんだろう、ルフに還ったりするのかな、まあでももう────どうでもいいや。
目を閉じると、今までの思い出が走馬灯のように駆け巡った。
色々な人と出会って、色々な人と旅をして、色々な人とかけがえのない時間を過ごして、色々な人と──別れて。
私は今日、死ぬ。
欲を言えば、もう少しアリババ達と過ごしたかった。
もう少し、未来を見たかった。
皆が作る世界を、見守りたかった。
──でももうそれも叶えることはできない。
私は今宵死ぬ。
──────大粒の涙を流しながら。
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意味わからないところが多々あると思いますが後から分かるように書くつもりですので！！！しばしお待ちを！！！
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中学生なのに暇人 - 織叶さん» コメントありがとうございます（ ; ; ）応援、とても嬉しいです。続きを待っていてくれて本当にありがとうございます！更新、頑張りたいと思います！ (2019年10月21日 2時) (
レス) id: 5432413cdc (このIDを非表示/違反報告)
織叶(プロフ) - 更新おつかれさまです！続きを読むことができてほんとうにうれしいです！！ジャーファルとシンドバッドの会話が素敵だなって思いました…！これからも応援しています！ (2019年8月30日 19時) (レス) id: da72fed0d7 (このIDを非表示/違反報告)
りほこ(プロフ) - 続きが見たいですー！！！！！更新頑張ってください！！！！！！！！！ (2019年1月31日 18時) (レス) id: e6d24bafa3 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 更新楽しみにしてます^^* ゆっくりでもいいので、更新頑張って下さい！ (2018年10月22日 3時) (レス) id: cfa47c9152 (このIDを非表示/違反報告)
ネギマ(プロフ) - 更新待ってます。 (2018年9月28日 2時) (レス) id: 97ed89bb2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中学生なのに暇人 | 作成日時：2014年8月7日 22時
