158話 ページ19
「うあああああ！！？？」
突如として響いた男の叫び声。
私たちは咄嗟に声した方向へ顔を向ける。
「！？」
私はその光景を見て驚愕する。
なぜなら──まるで本来そこだけ何もなかったかのように────白龍の左腕の半分だけがすっぽりとなくなっていたからだ。
白龍の左腕『だった』モノが、地面に転がっており黒い蒸気のような──小さな黒いルフを切断部分から出している。
「は……白龍……っ」
やっぱり、さっきのは勘違いじゃなかったんだ。
さっきの違和感の正体は────これだったんだ。
今更気付いてももう遅かった。
だってもう、白龍の左腕は半分無くなっているのだから。
ニュルルッと、白龍の左腕だったモノから黒い物体が出てきて、それは人の形になった。
私はその姿を知っていた。
きっと、この場にいる者はこの人が誰だか分からないであろう。
だが私は知っていた。
だってこの人はかつて──私の大切な仲間だったのだから。
「い、イスナーン……」
「やあ、A、また会えるなんて嬉しいよ」
そんな社交辞令のような言葉をペラペラと喋り、イスナーンは笑った。
「な……なんだよこいつ！？」
私を庇うように、アリババは私の前に立つ。
「おや、この姿では君たちは分からないのかな？」
そうイスナーンは言って、スッと手を出し一瞬の間で、覆面にターバンのようなものをつけた格好になった。
「やあマギよ、アリババ王よ、シンドバッド王よ、そして──ラービタよ。君たちを迎えに来たよ」
アリババ達の肩が少し揺れる。
迎えに来た……？
そしてイスナーンは魔法で、国民のいるところへ爆撃を放つ。
それを見たシャルルカンは、少しの躊躇いもなく、イスナーンを上半身と下半身に切断した。
その切断した部分から、先ほどの白龍の左腕から出てきたように、4体イスナーンの体が作られた。
「なにぃ！？」
4体のイスナーンは、アリババ、シンドバッド、アラジン、そして私の方へ一直線に跳んでくる。
……なにか嫌な感じがする、このイスナーン！
私はとりあえず
アリババやシンドバッドの方面に行ったイスナーンはそれぞれアリババやマスルール、ジャーファルの攻撃を受け、その傷口から黒い液体のような、血を出した。
その黒い液体が、アリババの腕と、シンドバッドの顔半分と手にかかる。
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中学生なのに暇人 - 織叶さん» コメントありがとうございます（ ; ; ）応援、とても嬉しいです。続きを待っていてくれて本当にありがとうございます！更新、頑張りたいと思います！ (2019年10月21日 2時) (
レス) id: 5432413cdc (このIDを非表示/違反報告)
織叶(プロフ) - 更新おつかれさまです！続きを読むことができてほんとうにうれしいです！！ジャーファルとシンドバッドの会話が素敵だなって思いました…！これからも応援しています！ (2019年8月30日 19時) (レス) id: da72fed0d7 (このIDを非表示/違反報告)
りほこ(プロフ) - 続きが見たいですー！！！！！更新頑張ってください！！！！！！！！！ (2019年1月31日 18時) (レス) id: e6d24bafa3 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 更新楽しみにしてます^^* ゆっくりでもいいので、更新頑張って下さい！ (2018年10月22日 3時) (レス) id: cfa47c9152 (このIDを非表示/違反報告)
ネギマ(プロフ) - 更新待ってます。 (2018年9月28日 2時) (レス) id: 97ed89bb2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中学生なのに暇人 | 作成日時：2014年8月7日 22時
