157話 ページ18
宴開催中です。
宴とは一体なんなのか。
私には分かります。
「酒だ！！！！」
バンッ、と私はテーブルを叩き、立ち上がる。
隣に座っていたアラジンは少し体を震わせ、不思議そうに私を見つめた。
「Aさん、お酒好きなのかい？」
「好きよ！大好き愛してる！」
「……愛？Aさんはお酒に恋をしているのかい？」
「そう言っても過言ではないわ！アラジン！時には熱く、時には冷たく、時には溺れさせる！そんなところが大好きよ！」
「そんなに好きなんだね……」
私が酒の愛おしさを全身全霊で語っていると、シャルルカンと話していたアリババが突然お酒を吹き出した。
「誰のことが好きだって！？」
「え、汚い、酒がもったいない」
「そんなことどうでも良いから！！！誰の話をしてたんだ今！！！」
「今？アリババの話だけど、ってか察しろよ！」
「え“っ！？！？」
アリババはもちろん先程の酒の愛おしさついての話を言っているのだが、Aは「汚い、酒がもったいない」という言葉についての話をしていると思っているこの状況。
「お前そんなに俺のこと……！」
「えっ、なんでちょっと嬉しそうなの」
「これを喜ばずにいられるかよ！！そうだな、俺も男としてちゃんと返事をしなきゃな！俺もお前のこと──」
真実を知っているのはこの少年ただ一人、名は──アラジン。
「アリババくん、Aさん」
「なんだよアラジン、今良いところなのに！」
「話が噛み合ってないよ？」
「「え？」」
アラジンの一言に、二人は首を傾げる。
「まずアリババくん、Aさんはさっき、お酒の話をしていただけだよ？」
「はぁ！？時には熱く、時には──とか言ってたのだぞ！？」
「うん、お酒の話だよ」
アリババは耳まで顔を真っ赤にし、顔を両手で覆った。
なぜなのかAは分からない。
「そしてAさん、アリババくんが聞いてたのは悪口の方じゃなくって、その前の僕と話してたやつだよ」
「そうだったの！？ごめんアリババ、酒の話だよ……」
Aの言葉にアリババは撃沈した。
隣でシャルルカンが大笑いしている。
そんな楽しい時間も、次の瞬間に消え去った。
聞こえるのは、ある人物の叫び声。
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中学生なのに暇人 - 織叶さん» コメントありがとうございます（ ; ; ）応援、とても嬉しいです。続きを待っていてくれて本当にありがとうございます！更新、頑張りたいと思います！ (2019年10月21日 2時) (
レス) id: 5432413cdc (このIDを非表示/違反報告)
織叶(プロフ) - 更新おつかれさまです！続きを読むことができてほんとうにうれしいです！！ジャーファルとシンドバッドの会話が素敵だなって思いました…！これからも応援しています！ (2019年8月30日 19時) (レス) id: da72fed0d7 (このIDを非表示/違反報告)
りほこ(プロフ) - 続きが見たいですー！！！！！更新頑張ってください！！！！！！！！！ (2019年1月31日 18時) (レス) id: e6d24bafa3 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 更新楽しみにしてます^^* ゆっくりでもいいので、更新頑張って下さい！ (2018年10月22日 3時) (レス) id: cfa47c9152 (このIDを非表示/違反報告)
ネギマ(プロフ) - 更新待ってます。 (2018年9月28日 2時) (レス) id: 97ed89bb2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中学生なのに暇人 | 作成日時：2014年8月7日 22時
