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「文化祭も無事に終わり、３年はここで生徒会としての役割を終えることになる。そこで、新たな会長と副会長を任命したいと思う。」
公正に選挙なんてできないうちの学校は会長と副会長は任命制度になっている。
と言っても大我か俺に決まってるんだけどね。
「えー、会長は高地、副会長は京本にやってもらいたいと思っている。賛成のものは拍手。」
こういう時に拍手が起こらなかったパターンを見たことがない。
「じゃあふたりとも挨拶お願いね。」
大「代表という形で補佐をさせて頂いて多くのことを学びました。それを活かして俺らしく高地を支えられたらと思います。」
高「代表を務めてきて、会長には尊敬できる部分もあるのだなと思うことが多くありました。それを超えられるように引っ張っていきたいと思います。」
その後いろいろな引き継ぎを終えて豆柴と大型犬が尻尾を振って話しかけに来る。
北「京本先輩すごいです！」
ジ「高地先輩トップじゃないですか！」
高「う、うん。ありがとう。」
今のはぎこちなさ過ぎたな。
ジェシーの犬耳が垂れてる気がする。そんなのないけど。
隣の豆しばは無視されて耳もしっぽも消えかかっている。
北「大我、、先輩。」
大「うん！もっと褒めてくれてもいいんだよ？」
大人気無っ！！
ジ「優吾先輩もすごいですよ！？」
この犬は俺が名前で呼んでほしいからそっけないと勘違いしたらしい。
高「何が優吾先輩だバカ！」
大「高地照れてるの？」
高「照れてない！」
そんな喜んだ顔で俺を見ないでくれよ。
意識してしまえば毒にも思えてくるその笑顔。
高「ごめん、帰る。」
そうだ、恋って後からすごく苦いんだった。
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作者名：久遠さん
| 作成日時：2020年5月24日 3時
