With you like sunshine . (ページ14)

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仕事を終え、北斗と寄り道をしながら帰っているとブランドの大きな広告が目に入る。

北「そんなに見つめてどうしました？」

高「ジェシーだなって思って。」

流行りに疎い俺はジェシーの活躍を初めて見た。

その広告を写真に収める女子高生の数がその人気ぶりを物語っている。

北「せんぱーい、魂抜けてます？」

高「いや、抜けてないよ！いつものジェシーとあの広告が同じ人物だって思うと複雑な気分というか。」

所詮違う世界の人間だとわかってはいたが、どんな努力でも埋められない溝を突きつけられてしまった気がした。

北「そうですね。でも、何をそんな落ち込んでるんですか？活躍は喜ぶものですよ？」

北斗の言葉にギョッとする。

何を落ち込んだんだ？

人間として興味があるだけ。世界が違っても、満足するほどの事は知ることができる。

高「落ち込んでないよ！モデルのジェシーを初めて見たから驚いただけ。もう行こう？」

北斗は不思議そうな顔をしていたが、無視をして先に進む。

ジェシーの広告を視界から追い出したかった。

ただそれだけ。

その夜に来たジェシーからの連絡は、いつもと変わらない彼だった。