こーちの短編 2 (ページ5)

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メイクアップ　ジェ×高ページ5

ジェシー

個人経営している美容室の閉店後にやって来た常連の大学生。

彼、高地くんは何やらどこかの紙製の袋を持って俺に１言、

高「これに似合うようにして下さい！」

と言って、白地にアルファベットの文字が書かれた紙製の袋を押し付けてきた。

いつもアップアップしていて行動を予測しにくい子だ。今さらこの行動に大きな驚きはない。

似合うようにしてくれ、と飛び込むくらいならデートの予定でも明日に決まってしまったかだろうと思って中身を確認すると、無いはずだった驚きがそこに待っていた。

思わず高地くんを見る。

高「、、、綺麗に、、して下さい。」

袋の中にはブラウンのワンピースが入っていた。

ジ「これに似合うようにすれば良いの？」

高「はい、、、なりたかったんです。」

まさか髪を伸ばすでもなくいつも短く切ってかっこよく仕上げるよう要望してきた高地くんがこんなことを言い出すと予想だにしていなかった。

ジ「わかった、じゃあ着替えてきて。それ見て色々決めようか。」

高「わかりました、よろしくおねがいします。」

袋を持たせてバックヤードに案内する。高地くんは扉を閉めるその瞬間まで俺を見つめていた。

しばらくしてひっそりと姿を見せた高地くんはワンピースに着られていて、隠しきれない性が違和感を産み出していた。

高「どう、、、ですかね。自分じゃどう見てもあれで。」

ジ「あれ？そんなことないよ。似合ってるし、もっと似合うようになるよ。」

そう伝えると、固かった表情が心なしか柔らかくなった。こっちにおいで、と席に案内する。