2 ページ21
高「どうした？」
ジ「俺は北斗が羨ましい。俺たちみたいな関係を望んでるのかなんてわかんないけど、誰かを特別に想って真っ直ぐに一生懸命になれるっていいと思う。
俺は臆病になって、今度は変に焦って、結局高地の負担になっちゃったから、、。」
下唇を巻き込んだジェシーはすぐに笑って、歩みを速めた。まるで俺から逃げるみたいで、ピリリと体の奥が痛む。
そうじゃない。そんな思い出じゃない。
高「真っ直ぐだろ、お前も！」
発すると同時に服の後ろ襟を掴む。ジェシーの体が後ろに引っ張られて声を漏らした。
目を見開いたジェシーが立ち止まった俺を見る。
高「あれもお前の真っ直ぐな本気だろ？だから俺も気づけたんだ。ジェシーと一緒にいようと思ったんだよ。
後悔してるのかわからないけど、お前が俺たちの運命を変えてくれた。俺にとってはそれだけで幸せなことなんだよ。
だからそんな顔するな。俺はあのときのこと、反省することもあるけどそんな悲しい顔で話したくない。
幸せな話だよ、もっと。」
高ぶった感情を押し戻すように下を向く。
ジェシーの影が近づいて、そっと頭に温もりが置かれた。安らぎが広がって顔をあげるとジェシーが隠しきれないほどニヤついていた。
高「なんだよ。」
ジ「そんな怒んなって。高地にとって良い思い出になってないんじゃないかって心配してただけ。後悔してることは俺もある。でも俺にとってはもちろん幸せだよ！当たり前でしょ？
こんな可愛くてかっこいい人がそばにいたいって言ってくれるんだから！」
グシャグシャと俺の髪を撫でたジェシーがハッピーオーラ全開に笑い、後ろ重心に縦揺れで歩き出す。
一生懸命になった俺がバカみたい。
まぁいい。
それくらい俺もジェシーを特別に想えてるってことだろう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 938人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
久遠(プロフ) - 通りすがりさん» いえいえ笑。ギャグっぽく書いたので愛情にツッコミたくなる感じは正しい解答反応だと思います。ブログに並々ならぬ思いとなんとも言えない圧を感じたのでこう描きました笑。感想ありがとうございます。 (2022年9月15日 11時) (
レス) id: 5b543ff282 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり(プロフ) - 念の為。純粋な褒め言葉です。 (2022年9月15日 9時) (レス) id: 21cc78c764 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり(プロフ) - 久遠さま。ブログを書き始めて夜が明け、削る作業に1日かけた。 ……この１行の破壊力が凄過ぎて、愛重すぎて痛いわぁ（笑）って思いながら読んだ、前６１行が全部飛びました。久しぶりに、“大喜利で“お題も破壊しちゃう級の“全てを超越した答え”を見た気がします。 (2022年9月15日 9時) (レス) @page25 id: 21cc78c764 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり(プロフ) - 久遠さま。個人的にはtr編気に入ってます。trかわいいっす。……リアルは逆転する事態になってしまいましたが……。引き続きマイペースで願います。 (2022年9月6日 23時) (レス) id: 21cc78c764 (このIDを非表示/違反報告)
久遠(プロフ) - 通りすがりさん» ありがとうございます。まさか自分がきっかけになれてるなんて考えもしませんでした。好きだと伝えてくださる方がいることを大変嬉しく思っています。本当にゆっくりですが、書いていこうと思えました。ありがとうございます。 (2022年8月17日 2時) (レス) id: 5b543ff282 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：久遠さん
| 作成日時：2021年10月8日 0時
