True ⅩⅩⅩⅩⅩⅩ (ページ10)

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森本

森「今日もうちにいたの？きょも。」

京「どうも不安で、、、。」

父親の力もあって官舎ではなく実家暮らしの俺のとこにほぼ毎日来るきょも。

昔からうちに来ていたから不思議なことは無いのだけど、弱々しくなった雰囲気は俺の庇護欲を掻き立てる。

森「心配すること無いよ。きょもには何も起きないから。」

京「でも、、、。」

続きを言おうとするきょもの口を塞ぐ。涙目はあっさりと雫を落とした。

森「3、、2、、1、、眠って。」

気絶するように倒れるきょもの体を支える。抱き上げてベッドまで運んだ。

情緒不安定がちになってしまった彼への暗示。

外ではとても凛々しくて美しいのに、中では脆い。

ここまで壊れてしまうなんて思っていなかった。

美人でちょっと不思議な俺のお兄ちゃんが、、、、。

森「何度だって俺が守るから。俺は離れないから。」

暗示をかけるようにおでこに口づけながら囁く。

どんなに囁いてもきょもの樹への忠誠をほどけない。

嫌い嫌い嫌い。

姫と呼ばれるあなたが嫌い。あの人しか見えないあなたが嫌い。

弟として俺だけを愛してくれるあなたが好きだったのに。

でもどんなに壊れても最後までそばに残るから。

俺だけを見て、お兄ちゃん。