True ⅩⅩⅩⅩⅩⅩ (ページ47)

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高「好きな人と離れるのは辛い。俺だって辛かった。

でもまた出会うために君が捕まえてあげなきゃ。」

松「高地、、、。」

言い聞かせるように朗らかに森本に語りかけた。

高「君も変わってる。もっとキラキラした目で京本くんを見てた。

断ち切らなきゃいけない。それが出来るのは刑事を選んだ君なんだよ。」

田「慎太郎、、、」

田中が回って森本から手錠を取り出す。森本の手を取って乗せた。

森「グスッでき、ない、、、。見たくない。」

高「また咲かすには罪を償わないと。待っていれば帰ってくる。」

森「きょもぉ、、、。」

京「お願い、慎太郎が良い。」

大丈夫。と森本の頭を整えるように撫でる。

元来そうだったのだろう。

森本を励まし心の支えとして導いていたのが京本だった。

ここもまた、ある種の信仰に近いのだ。

手錠を握る森本に京本は自分の手を重ねた。

そのまま流れるようにもう片方の手首に乗せて、カチャリと落とした。

森「っ、、、！グスッうぅ、きょも。」

京「ありがとう。」

京本が立ち上がり森本の頭を抱き締める。嗚咽を漏らす森本は背中に腕を回し一層泣き叫んだ。

まだまだ誰の目も覚めない。

俺たちは京本とジェシーさんを乗せた森本の車をやるせない気持ちで見送った。