True ⅩⅩⅩⅩⅩⅩ (ページ45)

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森「321、、眠って。」

糸が切れたように眠って体を森本に委ねた京本に目を見張る田中。

高地も何が起きたのか。と俺の顔を見てきた。

森「不思議でしょ？あなたのキスを代用した。」

腕の中で眠る京本を取り込むように抱き締める。

森「壊れてしまった、あなたのせいで。あなたが純真な優しさを与えるから、中毒になってしまった。」

本来の彼がどんな人だったのかを俺は知らない。でも森本は涙を流しながら悲哀に満ちた顔で彼の頬に触れた。

その姿に何故か初めて森本の透明な愛を見た気がした。

森「真っ直ぐで気品溢れる白百合みたいな人だった。」

田「ごめん、、、。」

森「そんな言葉！、、、いらない。望んでない。きょもはそんなこと。」

田「でも感謝の言葉は言えない。俺のために犯罪者になってくれてありがとうなんて言えない。

俺も好きだったよ、力強いきょもが。きょもの世界に惹かれた。

でも依存的になるきょもに怖くなって、向き合わずに言いなりにキスをして逃げた。俺が花を枯らした。

ごめん、慎太郎、、俺は、、、自由に世界を彩るきょもが見たかったんだ。」

森本の前で膝をついた田中もまた、京本を見て涙を流した。