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松「京本落ち着け！」

京「触るな！」

高地は京本の形相と言葉の暴力に喉が締まって何もできず、俺と京本は半分掴み合いのようになっていた。

京「お前なんか生まれてこなきゃ良かった！樹に気づかれる前に殺されれば良かったのに！

そうしたらあの刑事だって殺されなかった！」

「きょも！！」

京本は背後からした声にピタリと動きを止めて震えながら振り返る。

話を聞いていた田中とジェシーさんが立っていた。

京「じゅ、、、り、、、、。」

京本が祓われたかのように力が抜けて床にへたりと座り込む。胸ぐらを離されて安堵した高地が倒れそうになるのを支えた。

京「樹、、、俺ね？樹が幸せなら何でもできるんだよ？我慢もできるの、、、。」

田「うん、、、。」

悲しみを帯びた目で宥めるように微笑む田中は京本に歩み寄って両手を包んだ。

田「きょもがジェシーを脅して、"刑事"を殺したんだね？」

興奮でこぼした矛盾をまるで神が語りかけるように指摘する。京本は嘘なんて過りもしないかのように首を縦に振ろうとしたが

森「ダメ！」

森本が京本を後ろから抱き締めて左手で口を塞いだ。

田「慎太郎。」

森「行かないで！きょも。」

京本の背中に耳をぶつけて叫び泣く森本は子供のようだった。