True ⅩⅩⅩⅩⅩⅩ (ページ37)

今日:8 hit、昨日:18 hit、合計:111,245 hit

37 ページ37

田中が想定外だという顔をして俺を見た。そしてジェシーさんは1歩前に出て俺の顔を伺った。

松「俺は高地を探しています。でもその為には知らなきゃいけないことがあって。」

ジ「えぇ、それで？」

松「素人意見なので飛躍してるところがあるかもしれません。先に謝っておきます。

俺たちはずっと田中と高地が身を守るために父親を殺害したと考えてました。

でも山なんです。俺たちは固定された推理に惑わされ過ぎました。運ぶには車が必要ですよね？」

森本が鞄から地図を取り出して2人に見せる。

森「山に住んでたなんて言い逃れはできない。見ての通り住む場所がない。」

田中とジェシーさんの喉が上下する。

田「そんなの証拠にならない。まだ続きはありますよね？」

松「もちろんです。森本。」

森本が再び鞄のなかを漁って資料を取り出す。ジェシーさんの前にかざした。

森「これ、あなたですよね。何店舗かに分けてコンクリートを購入しています。これは今どこにありますか？」

田中が咄嗟にジェシーさんを見る。

ジ「、、、。」

田「っ、、俺が頼んだ。DIYがジェシーは得意だから。庭のリフォームを。」
　
松「その庭は、、、何湾でしょう。」

そう言うと田中は瞳孔を広げ、事を理解したようだった。