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森「確証はない。」
松「俺は殺されない。」
森「はぁ、、、お泊まりセット用意しないと。」
ガシガシと後頭部を掻く森本はどうやら俺の家に泊まり込みで俺を守ってくれるらしい。
並列して歩いていた俺たちは大きなビルの前で立ち止まり顔をあげる。
森「時期尚早だって。」
松「俺の目的は高地を見つけることだから。」
森「それも危ない。」
松「きっと、、、たどり着ける。」
エントランスに入って名前を告げると社長室へと通された。
「お久しぶりです。刑事さん。」
オールバックにスーツ姿の田中と秘書のジェシーさんが待っていた。
田「今さら刑事さんが用だなんて俺は何かしてしまいましたかね。」
森「刑事さんだなんてやめてくださいよ。田中さんではなくて、、、樹。」
刑事さながらのにこやかな圧力が森本から発せられる。もとより心中では敵対しているふたりだ、京本の盲目さが恐ろしい。
田「あなたは、松村北斗。」
松「正解です。覚えていて下さって光栄です。」
森「今日ここに来た理由、わかってるよね？」
田「さぁ、俺は何もやましいことないから。」
田中に挑発の意図は無さそうだが、森本は癪に障ったような顔をする。
松「でしょうね。俺が話し合いたいのはあなたじゃない。
ジェシーさんです。」
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作者名：久遠さん
| 作成日時：2020年11月24日 0時
