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森本

やはり城岡さんは姿を現さなかった。

きっと、明日も現さない。そして混乱をもたらす。

人が帰った頃を見計らってデスクに何か残っていないか捜索したが、残念ながら何も残っていなかった。

俺が関わっていたから黙っていたのだろう。

森「どうして信用してくれなかったんですか。」

俺が犯人だとでも思っていたのだろうか。犯人に繋がる仲間とでも思っていたのだろうか。

樹が必然的に逮捕されれば、きょもも諦めがつく。そう思って種を蒔いたのに。

きょもに失望されない捜査動機が欲しかった。

自分の立ち位置の複雑さにため息が漏れる。

しかし今さらどうしようもない。調べるべきことは城岡さんがどこまで辿り着いていたかということ。

おそらくそれは自宅にあるのだろう。

そう考えた俺は、奥さんを心配する体を装って自宅に伺った。

城岡さんの部屋にはしっかりと捜査の形跡が残されていて、資料を開いていくと初めに松村が容疑者からはずされていた。

そしてさらに進んでいくと

慎「、、、そうか。」

自分達の大きな過ちに気づく。

無理なんだ、高校生だった俺たちじゃ。

だから松村が最初に外れたんだ。

でもずっと行方はわかっていたはずじゃ、、、。

調べなくては、彼について。叩けば何かしら埃が出てくるかもしれない。