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松村

森「だからあの時差し出そうって！！」

松「物的証拠なんて何1つ無かった。遺体も見つからないならどうしようもないと刑事なら知ってるだろ。」
　
喪失と絶望を味わってうちひしがれていたあの頃、田中の父親は姿を消し田中が戻ってきた。

直接俺達の前には現れず画面の向こうに新たな長として立っていた。

そこで出した俺達の結論はただ1つ。

高地の母親が消えて身の危険を察知した高地と田中は姿をくらまし、追いかけてきた父親を殺害した。

高地の安否は俺の願望でしか無かったけれど、俺と京本は互いの大切な人を守りたくてこの事を黙っていた。

森「理解できない。人が死んでる！」

京「慎太郎、、お願い。俺、、、樹が捕まったら、、、、ね？」

森本は崩壊した京本を守る気持ちだけでここまで押し黙ってきた。

刑事になったのはおそらく罪滅ぼしのようなものなのだろう。

森「あぁ遺体がないよ。城岡さんの居場所がわからない。樹のやり口だ。」

松＃田中とは限らないだろ。」

森「じゃあ誰だよ！」

誰かなんてわからない。ただずっと、田中が人を殺して平気な顔をして生きていられる人間なのか疑問だった。

それほど追い込まれていたのか、それとも高地は既に、、、。

だとしてもあの刑事を殺すことはないんだ。

だったら

松「こ、、、ち、、、。」