True ⅩⅩⅩⅩⅩⅩ (ページ4)

今日:42 hit、昨日:18 hit、合計:111,279 hit

4 ページ4

森本

森「田中さん可哀想ですね。」

秘書の証言から、重造は山で足を滑らせたことによる転落死。つまりは事故と断定された。

森「殺しじゃないだけ良かったですけど。」

城「本当にそう思うか？」

森「どういう意味ですか？」

城「何かしら計画していたならその資料が見つかっても良かったと思わないか？」

言われてみればそうだ。工場の立地を計画してたと示すものが無い。あればとっくにあの場所を捜索していた。

じゃあなぜ重造はあの場所に？

森「殺し、、、って言いたいんですか？」

そう言うと城岡さんは目玉を滑らせて俺を見てから鼻の息を抜いた。

城「さぁな。あー飯でも食うかー！」

あくびをしながら伸びをして立ち上がる。

一体今の問いかけはなんだったのだろう。

森「まだ10時なんですけど。」

城「知らん！俺は腹が減ったの。腹が減ってはなんちゃらって言うだろ？」

森「戦は出来ぬ。ですね。」

そう答えると舌打ちをしてため息をつく。

城「知ってるわ！可愛くないな。」

森「すみません。」

城「お前の奢り。良いから行くぞ！」

そう言いつつも奢ってくれる先輩だから黙ってついていく。

行き先は食事処では無いとわかっているけど。