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森本

「慎ちゃんあれどうだった？」

慎「ママが入浴剤入れたの？超良かった。」

リビングで母親と会話をしていると、スマホが鳴った。

城岡さんからだった。

森「はい。森本です。」

、、、

森「城岡さん？聞こえてます？」

音量をあげて耳を澄ませる。ザーザーとした中微かに息を吐くような音が聞こえた。

城「、、、し、らべろ。」

森「ん、、？」

城「じゅ、、り、、、の、、。」

プツリと通話が切れた。

今のは、、、。

森「ちょっと出てくる！」

どういうことだ。何があったんだ。城岡さんに。

助けなきゃ。どこにいる。何が聞こえた。

城岡さんの声の後ろの音。

森「船だ！」

微かに聞こえた汽笛。でもどこのだ。

片っ端から行ったって、、いや行くしかない！

森「生きてて下さい。」

夜が明けるまで車を走らせ続けた。

ーーーーーー
松村

松「あのおっさん、、、刑事だったのか。」

京本に声をかけたファンは森本の上司にあたる男だった。

知らないはずのことを知っていた、、、。

松「もしもし？森本。お前の上司が事件について嗅ぎ回ってる。どういうことだ。」

森「、、、知ってる。」

雑音が多い中ですべてを失ったかのような力の無さ。

森「消された。」

松「は？」

森「消されたんだよ！！樹に！！」

まさか、、、。