師匠!?その人刑事ですよ!?《ドロ刑》

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斑目:ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…あぁ… 風邪悪化しました
いろいろあって…

A:大丈夫??

煙鴉:病は気からだ｡治ると思えば治る｡

A:それで治ったらお医者さんいらないんじゃ…｡

煙鴉:…A｡細かいことはいいんだよ｡

大堂ってのはなプロ中のプロだ。
プロはいかに的に効率よく近づき盗み そして捕まらずに逃げるか 高度に合理化された行動をとる｡

斑目:じゃあ この家とかは?

煙鴉:面してる道路が直線だろ｡これだと逃げるときに、万が一追い掛けられたら終わりだ｡

A:あとは、街頭がなさすぎるね。

斑目:え？暗いところって､いいんじゃないの?

A:だって夜中に、真っ暗で人通りが少ないところ｡黒い恰好とかした人が走ってたり､大きい荷物持ってたら、怪しまれるでしょ?

斑目:なるほど！



斑目:あっ じゃあこの家は?

煙鴉:あぁ ここならくねくねした裏道に通じてる｡見通しも悪い｡逃げるには好都合だ｡
だがな 庭を見ろ。洗濯物から見て、年老いた親と同居してる｡庭の遊具から見て､小学生の子供もいる｡洗濯物一緒に干してるとこからみて、仲もいい｡隙がなさそうだ。

斑目:干してる物でわかるんですか?

煙鴉:干し物と風呂をどう使ってるかで、人間関係がわかる｡

A:これは師匠から､大事なことだと最初に教えられた！

煙鴉:おう。そうだったな｡
庭もマメに手入れされている｡ 難しいよこの家は｡

斑目:なるほど。

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