私の王子様 【片寄涼太】-３-

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- yoshizawa side -

吉沢「何年の仲だと思ってるの(笑)さすがに、ファンとしてなのか、恋してるのか、見てれば分かるよ。それに、Aは分かりやすいしね」


思いもよらないのか、俺の言葉に口を開けて間抜けな顔をする。

そりゃあ、ずっと好き好き言ってるけど 、それが恋だなんて一目見たら分かるよ。


片寄さんの話をしているAは、ただただ片寄さんに恋をしている一人の女の子だ。



『えぇ、そんな分かりやすいかな？！』

恥ずかしい〜、なんて言いながら手元にある缶ビールをグイッと飲み干そうとするので、それを静止する。


この恥ずかしくなったら、グイグイ酒が進んじゃう癖どうにかならないのかな。


吉沢「でも俺は全然賛成だよ。Aにはしっかりした年上が合うと思うし、応援する」

『うん、でも、今はまだ仕事で未熟者だしそんな私が恋愛とかは、早いと思う。』


今のままで楽しいよ、

そんな事言うA。


まだ未熟って 、この業界にゴールなんてあるの？

女優として成長するにつれて、きっと、どんどん自分で課題を増やしていって、芸能人だからってそこら辺にいる普通の恋する女の子と変わらないのに。


恋愛だって自由だ 、自分で制限してしまわなくても、


きっとそんなこと言ったら、困ったように笑うんだろうね。

だから一言だけ 、



吉沢「俺は片寄さんとAが二人で幸せになることを、誰よりも一番に祈ってるよ」




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