塩と砂糖の見分け方。 (ページ8)

今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:77,655 hit

8 ページ8

＃奈々子

私のすきな人。

この仕事に就いて、GENERATIONSのみんなと仕事をするようになって。

当たり前だけど一緒に過ごす時間も長い。

そんな中、輝く存在。

佐野玲於くん。

たかがマネージャーが仕事で恋をするなんて。

でも、この私の気持ちはファンってこととは違う。

本気ですきだと思う。

塩対応と言われているけれど、照れ隠しなだけでとても優しさがある人。

でも、本当に塩なのかもしれないと思うときだってある。

私は、自分の思いにふたをすることに決めた。

現場に着いて、みんなと一緒に車を出る。

みんなは楽屋に、私は打ち合わせの会議室に。

この気持ちを捨てることが出来たならどんなに楽か、なんてことは何回も思った。

専属のマネージャーとしてこの立場にいることは正しいのか、ずっと考えていた。

でも、仕事はちゃんとしたいから。

隣で見守ることしかできないし、眼中になんてないかもしれないけれど。

こうして見守れることが嬉しい。

佐野「これ、預かってて。」

車を降りるときに玲於くんに渡されたブレスレット。

衣装に着替えるから仕事中は必要なくなるんだろう。

楽屋に置いておけばいいのに。

なんて、他の誰でもなく私に預けてくれたことに、少し期待もしてしまう。

たかがマネージャー、なのに。