塩と砂糖の見分け方。 (ページ5)

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＃奈々子

涼太くんの打ち合わせは予定よりも早く終わった。

涼太くんを自宅まで送り届けて、自分の家に帰る。

料理の準備をして、隼を待った。

ピンポーン

奈々子「は～い！」

小森「早かった？」

奈々子「ううん、今開けるね～。」

隼は沢山のお酒を買ってきてくれて、二人で沢山飲んだ。

小森「やっぱり料理上手だよね。」

奈々子「うん。知ってる～(笑)」

小森「喋らなきゃモテそうなのにね。」

奈々子「余計なお世話！」

隼とは高校生の時からの仲で。

高校は違うんだけど、友達のダンススクールが主催している発表会で出会った。

最初はニコニコしていてすごく優しそうだなって思ったけれど、踊りだすととてもかっこよくて、そのギャップにやられた(笑)

あ、全然すきとかじゃないんだけどね。

小森「仕事は慣れた？」

奈々子「今更そんなこと聞くの？(笑)」

小森「最初の頃はあんなに緊張してたのに(笑)」

奈々子「恥ずかしいね(笑)隼がいたから恥ずかしいのもあったかも。」

小森「でも安心もしたっしょ？(笑)」

奈々子「……その通りです(笑)」

知り合いがいることで恥ずかしい感じも最初はあったけれど、メンバーのみんなとの距離を隼が取り持ってくれたおかげで今の私がある。

奈々子「ありがとうね。」

やけに素直だ。