塩と砂糖の見分け方。 (ページ15)

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＃佐野

奈々子さんがすき。

俺たちのマネージャー。

且つ、俺にとっては大切な女性。

初めて顔を合わせた日。

奈々子さんは俺たちのことをあまり知らなかった。

残念な反面、仕事がやりやすいって事務的に考えてもいた。

正直、ファンの人みたいに毎日キャーキャー騒がれるのはしんどいじゃん？(笑)

裏の顔っていうか、疲れてる姿とか見られたら勝手に落胆したって、イメージ落ちるのが想像つくから。

いつだって、奈々子さんの目には隼映っている気がする。

高校のときからの仲で、こうしてまた仕事で一緒になって、お互いを分かりきっている。

羨ましい限り。

奈々子さんの家でも、隼は自分の家みたいに分かっていて、料理をしている二人の邪魔をしたくなった。

俺なんかが出しゃばったところでどうにもならないんだけどさ。

佐野「今日は？」

奈々子「音楽番組の打ち合わせと収録。あ、今日も吉川さんと一緒だよ。」

小森「またか。」

奈々子「嫌なの？(笑)」

白濱「あ～、言いたいことは分かるかも。」

片寄「うん、俺も分かるよ。」

そうなんです。

あの人、だいぶ面倒くさい。

奈々子「この間はみんなすごく喜んでなかった？」

小森「初対面だったしね。あの後のSNSがヤバかったんだよ。」

数原「俺はSNSやってへんからよく分からんけど。」

関口「玲於と亜嵐くんはそうだよね。」

奈々子「……よく分からないんだけど、私(笑)そんなに急に変わるもん？」

中務「つまりは可愛がられてるんす。」

俺なんて、喜んでるとか言われてたけど、全くそんなことなかったからね。

確かに美人さんだけどさ。

足は長いけどさ。