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自分のせいで遅くなってしまったからと、しげは自転車を押して一緒に歩いて家まで送ってくれた。
「今日は付き合ってくれてありがとな、」
『いえいえ、こっちこそ送ってくれてありがとね』
ファミレスでのこともあり、少しぎこちなくなってしまう。
「これでなんとかセンター頑張れそうやわ〜！」
そんな気持ちを察してか、しげはいつもより大袈裟に歯を見せてにっこり笑いかける。
『････私も、応援してるからね！』
背を向けて帰ろうとするしげへ、貰ってばかりの私から不器用ながらも精一杯のお返し。
しげは振り向かなかったけど、空に向かって伸ばした手で大きなピースをした。
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作成日時：2020年9月26日 23時
