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目を開ける。すると僕は今はもう無い筈の僕達の国の城に居た。
ボーン、ボーン、ボーン
聞き覚えの有る時計塔の鐘の音が聞こえ時計塔を見る。指し示す時間は午後3時。
そして聞こえる爆発音と閃光、従者達の悲鳴、炎の唸り声、銃声。
嘘だ…なんでこんな夢見ちゃうの？もう、嫌だよ…
そんな事を独り独白していると「兄さん！」と小さいグルッペンが走って来た。
gr「どう言う事ですか⁉目を覚ますと突然こんな事になっていて…メイドも執事も見当たらないのです」
嫌だ、もうこの先は見たくない。早く目を覚ませ。
そう思うも勝手に僕の口から昔言った事と全く同じ言葉が出る。
“大丈夫、グルッペン。僕がどうにかするからグルッペンはお父様に教えて貰った地下の秘密通路を使って逃げて”
gr「しかし…兄さんは如何なさるのですか！」
すると、遠くの方からまた新しい悲鳴が聞こえる。
“僕はグルッペンの兄だよ？直ぐに合流するから国境線の外の森で待ってて”
それでもグルッペンは「しかし…」と戸惑って何か最善策が無いかと考えていた。
けど無慈悲にも悲鳴は近付いて来る。
『グルッペン！早く走って！』
そこで漸く目が覚める。
結局嫌って言いながらも言っちゃうなんて馬鹿な僕…と言うか誰も聞こえて無いよね？
辺りを見回しても誰も居なかったので、良かったと思いながらグルッペンに渡された慣れない軍服を着て部屋を出る。
夢って現実とリンクするって言ってたから昨日、城の事を話したのが原因かな。でも本当酷い夢。もう二度と見たくない…
そんな事を考えながらも食堂に着いたのでキッチンに居るトントンに挨拶をする。
『おはようトントン』
tn「へ？グルッペン？あぁビックリしたAか。同じ服着てるからグルッペンかと思ったわ」
『そんなに？結構違うよ？目の色とか声だって僕の方が高めだし、歩幅もグルッペンの方が大きいよ？』
tn「それで気付けたら苦労せんわ…まぁ手伝ってくれるか？後6分ぐらいでアイツ等起きると思うからこれ仕上げるの頼んだわ」
『了解、他のもやっとくからトントンは他の用意しといて』
片手で卵を割って空いた方の手で隣のフライパンをいじりながら話す。
tn「え、すごっ片手ずつ料理するって…って本当言い方もそっくりやわ」
トントンにそう言われ朝食中みんなに似てる？と聞いたら一斉に勿論と言われた。その時チラッと見たグルッペンの顔が何か閃いたのか凄く輝いていた。
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月歩 - くずをさん» はい！zmのパーカーはどうしても兄弟達と関係を持たせたかったので登場させちゃいましたw (2020年1月11日 22時) (
レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - たうさん» コメントありがとうございます！今後も進行速度は亀ですが頑張るので応援お願いします！ (2020年1月11日 22時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
くずを - 近づいたら爆破って…クリーパーじゃないですかやだー！ (2020年1月11日 19時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
たう - ん？神ですか？更新待ってます！頑張ってください！ (2020年1月11日 18時) (レス) id: ada02683d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月歩 | 作成日時：2020年1月7日 21時
