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そう言ってドアの方を向いてドアノブに手を掛けようとすると「兄さん」と呼ばれて振り返る。
gr「俺は兄さんが総統にならないのは納得が行きませんが、その…ゆっぐるの小さいバージョンと！シュトロイゼルクーヘンを作ってくれるなら幹部になるのを認めますよ…」
とグルッペンが恥ずかしくて言葉の最後が消えかけながらも僕に向かって言った。
そうだよね。グルッペンの性格だもの今まで誰にもお願いしたり隙を見せる事をして来なかったんでしょ。もう我慢しなくて良いよ。それに…
『ありがとうグルッペン、こんなワガママな僕のお願い聞いてくれて。約束絶対守るからね』
「じゃあね」と言う代わりに微笑むとグルッペンも笑い返してくれた。
『ごめんねトントン、待たせちゃった』
tn「いえいえグルッペンだったらこの2倍ぐらい待たせるので全然大丈夫です」
良かった、グルッペンこんな良い友達を持ってて。グルッペン、ちょっとみんなを困らせちゃう所があるけどきちんとわかってくれてる。
『ありがとう、でも敬語は要らないよ？僕はみんなとそこまで歳は変わらないからね』
僕が総統であるグルッペンの兄だから妙に緊張してるのか固くなってるトントンを和ます様に笑顔で言った。
tn「何でやろ。同じ顔なのにAの笑みには邪悪さのかけらも無いわ…」
『何か言った？』
tn「いや何も言っとらんよ。ほら着いたわ、さっきはグルッペンが次々案内した所為で中を見せれんかったけどここがAの部屋や」
大分緊張が解れたのか表情が分かりやすくなって敬語が抜け切ったトントンの言葉を合図にする様にドアを開ける。
するとそこには懐かしい匂いがした。それだけじゃない、窓際に置かれた鈴蘭、飾りが控え目のシャンデリア、ベッドは位置も種類も全く同じ。
『お母…様…』
間違いなくそこは僕とグルッペンが一番好きだったお母様の部屋だった。
tn「ここはこの城を勝ち取った後、リフォームする事になった時グルッペンが真先に作ろうとした部屋なんよ。今考えたらAがここに来るって信じとったんやと思うって大丈夫か？」
そう言われて初めて自分が泣いている事に気付いた。
慌てて涙を拭き取って平然を装う。
『うん、ちょっと昔を思い出してただけだよ』
tn「昔って？」
『この部屋、僕とグルッペンのお母様の部屋にそっくりなんだ。だからお母様を思い出したんだ。お母様はね優しくて賢くてとっても笑顔が素敵な人だった…』
tn「そうなんか…」
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月歩 - くずをさん» はい！zmのパーカーはどうしても兄弟達と関係を持たせたかったので登場させちゃいましたw (2020年1月11日 22時) (
レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - たうさん» コメントありがとうございます！今後も進行速度は亀ですが頑張るので応援お願いします！ (2020年1月11日 22時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
くずを - 近づいたら爆破って…クリーパーじゃないですかやだー！ (2020年1月11日 19時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
たう - ん？神ですか？更新待ってます！頑張ってください！ (2020年1月11日 18時) (レス) id: ada02683d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月歩 | 作成日時：2020年1月7日 21時
