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「それにしても、折角僕が綺麗な青色の目にしてあげたのに気に入らなかったのかい？こんな眼帯やカラコンなんかつけて、台無しだよ？」
あいも変わらず子供を宥める様な、気持ち悪くなる程優しい声でそう言うと、アイツは僕に近付き目に触れようとした。
本当なら思いっきり跳ね除けるけど拳を握り締めて抑える。
堪えろ、手を出したら終わりだ。みんなを守るには僕が我慢しないと…
『そうですか。しかし、随分と変わられましたね。笑顔が大分上手になってますよ』
「・・・言う様になったね。まぁ良いよ、君の目はやっぱり青が似合う。でももっと僕好みにしてあげる」
やっぱり、あの笑顔は仮面だね。本当の笑顔はとても醜い…目に毒ってこの事だなぁ。
『そんな事、きっとグルッペン達が許しませんよ』
「どうだか。今頃、弟君が侵入者に殺されたって大騒ぎだと思うよ。それじゃ、大臣としての仕事があるから、またねA君」
アイツが部屋から居なくなった事を確認すると床を強く叩く。鈍い音が部屋に響く。
アイツ、今何て言った？グルッペンが撃たれたってまさか…いや、嘘だ、嘘。
・・・本当に嘘だよね？
分からない。アイツは、グリエーフはそう言う男だ。平気で嘘をついて平気でそう言う事をする。
けど、これが本当だったら、グルッペンは僕の所為で…僕がみんなを巻き込んだ所為で…
心の中に垂らされた不安と言う黒い液体は、直ぐに浸透していった。確証は無いけど思わず涙が溢れる。嗚咽も聞こえる。
でも、それを止める様に自分に言い聞かせるように大声を出す。
『嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ。グルッペンがﾀﾋぬ訳無い！あの時約束したんだ、直ぐに合流するって。だから僕達兄弟がﾀﾋぬ訳が無い、ﾀﾋんでたまるものか！」
こじつけだって言うのは分かってる。でもそうでもしないと僕が壊れそうだし、現に涙は止まって、少しだけど冷静になれた。
そうだ、約束したんだもの。大丈夫、グルッペンは生きてる、きっと今会議を開いてみんなで話し合ってるんだよ。
なら僕が頑張って時間を稼がないと。グルッペン達がここに来るまで、生きてみんなを守らないと。
それが今僕に唯一出来ること。そう決心して備え付けてある硬いベッドに横になる。撃たれた腹部の傷は、元々重傷を狙っていた訳では無い様で外側を掠っている様な感じだった。
だったらアイツは僕を殺す気はない様だし、大概の事なら我慢出来る。大丈夫きっと上手く行く。
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月歩 - くずをさん» はい！zmのパーカーはどうしても兄弟達と関係を持たせたかったので登場させちゃいましたw (2020年1月11日 22時) (
レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - たうさん» コメントありがとうございます！今後も進行速度は亀ですが頑張るので応援お願いします！ (2020年1月11日 22時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
くずを - 近づいたら爆破って…クリーパーじゃないですかやだー！ (2020年1月11日 19時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
たう - ん？神ですか？更新待ってます！頑張ってください！ (2020年1月11日 18時) (レス) id: ada02683d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月歩 | 作成日時：2020年1月7日 21時
