43 tn said ページ44
危なかった。もしあの時兄さんに書類を拾われてたら、もう少し言及されてたらバラしとる所やった…
兄さんから離れ一つの扉の前に到着すると一度深呼吸をして気持ちを落ち着ける。そして決められたリズムでノックをすると向こうからもノックがされる。
tn「スマン遅れたわ。さっき兄さんとぶつかったんよ」
gr「それは大丈夫だったのか？バレてると言う可能性は」
tn「恐らく大丈夫な筈やけど…少しヘマしたかも知れん」
入った部屋は会議室。蝋燭の光だけの仄暗い部屋にはグルッペンは勿論、オスマンやぺ神、ゾムにロボロが居る。
os「トントンがヘマって珍しいな。何したん？」
tn「今回の議題の書類を兄さんに拾われかけた。やけど内容はバレとらん筈や。それに兄さんも動揺しとった」
zm「兄さんが？何があったん」
tn「体調はええんか？って聞いたら言葉を詰まらせとった。そもそも兄さんが不注意でぶつかる事自体が珍しい」
sn「ん〜、でもAが症状を偽ってる感じはしないけどね」
ぺ神が持っているカルテをみんなに見せる様にして、話していると目を細く開いたオスマンが話し始めた。
os「やけど兄ちゃんの様子が可笑しいのは事実や。帰ってきた兄さんと何か話した後兄ちゃん、上の空やしアレは何か隠しとる」
確かに、あの後から料理のミスや書類のミスが目立って来とった。じゃあ兄さんは一体何を話したんや…
gr「それは何か根拠があるのか？」
os「無い。強いて言えば元枢機卿、現外交官としての勘やわ」
rbr「それと、シャオロン達から聞いたんやけど兄ちゃん、街に出たがっとる。隠し通すのは限界や」
tn「そこは大丈夫や。今度ゾムを向かわせるって誤魔化しといたわ」
gr「それは重畳。では兄さんの隠し事について考えるか」
一つ目の問題が取り敢えず解決し、今話題に上がった事について話そうとするとロボロが立ち上がった。
rbr「あっ！俺兄ちゃんに頼まれ事されとったんやった」
zm「頼まれ事？なんやそれ？」
rbr「なんか随分前にグリエーフとか言う奴を調べて欲しいって言われてん」
os tn「ん？その名前どっかで聞いた事があるんやけど」
sn「二人の耳に入っている人物なら本格的に調べた方がいいんじゃない？」
gr「そうだな。ではロボロそのグリエーフとかについて徹底的に調べてくれ。恐らく兄さんの隠し事に関わっていると思われる」
そしてそのまま会議は進んだ。けど普段から隠し事が上手い兄さんの事は誰も分からず結局幕を閉じた。
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月歩 - くずをさん» はい！zmのパーカーはどうしても兄弟達と関係を持たせたかったので登場させちゃいましたw (2020年1月11日 22時) (
レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - たうさん» コメントありがとうございます！今後も進行速度は亀ですが頑張るので応援お願いします！ (2020年1月11日 22時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
くずを - 近づいたら爆破って…クリーパーじゃないですかやだー！ (2020年1月11日 19時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
たう - ん？神ですか？更新待ってます！頑張ってください！ (2020年1月11日 18時) (レス) id: ada02683d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月歩 | 作成日時：2020年1月7日 21時
