37 ページ38
今日のグルッペン、ちょっと様子がおかしかったなぁ
ショッピ君に頼まれていた猫のぬいぐるみを縫いながらふと思う。
あの返事、なんだか隠し事している様な気がする…それにトントンからは突然街に観光客が湧いたかもしれないから外出禁止って言われたし…何かあったのかな？
するとインカムから通信が入ってきた。
ht〈兄ちゃん悪い！ひよこが逃げちゃったから昼食頼める？〉
『うん、良いよ。そっちも頑張ってね。森の方はゾム達が居るから気を付けて』
目の部分の刺繍を残して他の部分は全て完成させたぬいぐるみを椅子の上に置いて部屋を出る。自分の部屋から食堂は中庭を通り過ぎた方が早いから中庭に向かう。
ひとらん、ひよこが逃げるって大変だなぁ。手伝いたいけどこの目じゃねぇ。ま、取り敢えず昼食の用意しないと。
kr「おや、グルッペン君散歩かい？珍しいねぇ」
声をかけられて反射的にその声の主の方を向くとそこには、ぐつぐつ煮えるドラム缶と骨だけの豚の頭を持っている狐面の人。
え、誰？と言うかなんで豚を持ってるの？いや、それより
kr「もしかしてイメチェンした？目の色が違うけどカラコンでもつけてるのかい？」
辺りに広がる美味しそうな匂いとは反対の光景を見てしまい、そこで目の前が真っ暗になった。
『はっ！夢…じゃあ無いかぁ』
目が覚めるとそこは医務室で、隣にはさっきの狐面の人。
介抱してくれたから悪い人じゃ無いみたいだけど誰？
kr「いやぁ〜まさかグルッペン君のお兄さんだったとは。一卵性双生児って本では見た事あるけど本当にそっくりだね」
『えっと、どなたでしょうか？そして何故あそこで豚を煮てたのですか？』
生まれてきてから今迄で一度も同じ様な人を見た事がない、つまり未知との遭遇すぎて思わず片言の敬語で話すとその人は笑顔で答えた。
kr「そういえば挨拶がまだだったね。僕はくられ、まぁ色んな論文作って色んな人に危険視されてる科学者だよ。気軽にくられ先生とかドクターくられとか好きに呼んでね」
『・・・因みに豚の事は』
kr「あぁ、アレはひとらん君から良い豚が手に入ったからつい衝動的に。一応許可は取ってるからまぁセーフじゃないかなぁ」
そう言うとくられ先生は僕の脈を測ったり観察したりと僕の周りをぐるぐるし始めた。
なんか自己紹介の中で不穏な言葉があった様な…それになんか異様に観察されてる…科学者ってみんなこんな感じなのかな？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 360人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月歩 - くずをさん» はい！zmのパーカーはどうしても兄弟達と関係を持たせたかったので登場させちゃいましたw (2020年1月11日 22時) (
レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - たうさん» コメントありがとうございます！今後も進行速度は亀ですが頑張るので応援お願いします！ (2020年1月11日 22時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
くずを - 近づいたら爆破って…クリーパーじゃないですかやだー！ (2020年1月11日 19時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
たう - ん？神ですか？更新待ってます！頑張ってください！ (2020年1月11日 18時) (レス) id: ada02683d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月歩 | 作成日時：2020年1月7日 21時
