34 ページ35
ut「それはねぇ僕も思ってるんだよ」
しみじみと頷きながらも言う彼の反応が面白くて声に出して笑った。
『まったく、僕はこれ以上言う気は無いけど気を付けてよ？トントンが寝れないって嘆いてたから』
ut「ホンマAって日が経つに連れてオカンになっとるやろ。
それに、あらゆる人間は、いかなる時代におけるのと同じく、現在でも苦労人と自由人に分かれる。自分の一日の三分の二を自己のために持っていない者は苦労人である。って言うからセーフやって」
『でもこうとも言うよね？最も平安な、そして純粋な喜びの一つは、労働をした後の休息である。別に仕事漬けになってねとは言ってないよ？ただ欲を言えばもう少し頑張って欲しいなって』
何かの本で読んだ事のある言葉で言われたので、対抗する様に同じ様に何かの本の言葉で返すと鬱先生が折れたのか溜息を吐いた。
それにしても、本当色んな事知ってるなぁ。今のエーミールでも反応出来てなかったんじゃ無いかな？
ut「はぁ、流石に図書室に無い本の言葉引っ張ったら分からんやろって思っとったのに…まぁええわAの頼みやったらしゃあない、今度から頑張るわ」
『なら良かった。それと水を差す様で悪いんだけど…』
ut「ん？どうしたん。銃の打ち方はもう教えんからな？どうやったら目の前の的や無くて二つ隣の的に当たるん…」
いや、ね？前に銃、それもハンドガンの使い方を教えて貰った時に確かに変な所に飛んだけど近距離が出来るから大丈夫だって。多分…
『そうじゃなくて、丁度鬱先生の書類見てたんだけど、この書類数値を記入する欄がズレてるのとスペルが違ってるんだけど間に合う？』
ut「グルちゃんだけやなくてAも総統やったらええのに」
『大丈夫？聞いてる？』
ut「うんうん聞いてるよ。書類でしょ？書類」
そう言う鬱先生は頭に手を置いて、目線をキョロキョロと動かしてどう見ても不安要素しか無かった。
『一応ガバったら洒落にならないから僕がやり直しとくね。代わりにグルッペンと僕が入れ替わっていたのは内緒だよ？』
ut「分かっとる分かっとる、Aには恩が出来たからな。秘密にしとくわ」
大丈夫かな？鬱先生が意気揚々と言うと嫌な事が起きる気しかしないんだけど…
そう思っていると鬱先生は
ut「んじゃ用も済んだから仕事に戻るわ。書類ありがとな ﾆ ｲｻ ﾝ」
と言って部屋を出た。
可笑しいなぁ。なんで兄さんって言われただけなのに背筋が凍ってるんだろ…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 360人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月歩 - くずをさん» はい！zmのパーカーはどうしても兄弟達と関係を持たせたかったので登場させちゃいましたw (2020年1月11日 22時) (
レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - たうさん» コメントありがとうございます！今後も進行速度は亀ですが頑張るので応援お願いします！ (2020年1月11日 22時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
くずを - 近づいたら爆破って…クリーパーじゃないですかやだー！ (2020年1月11日 19時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
たう - ん？神ですか？更新待ってます！頑張ってください！ (2020年1月11日 18時) (レス) id: ada02683d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月歩 | 作成日時：2020年1月7日 21時
