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zm「A凄いな！鬱先生タッチする時全然鬼って分からんかったわ」
あの後無事一度も捕まる事も怪我する事も無く鬼ごっこは終わって今はゾムと中庭で話していた。
『え、ゾム見てたの？』
zm「そうやぞ。Aが木の上で突っ立っとったから何があったんかと様子を見とったけど、迷ったのが嘘って全然分からんかったわ！」
そう言うゾムは子供の様にはしゃいで目を輝かせて笑った。
『あ、はは…ありがと。』
どうしよう、迷子になったのは本当なんて口が裂けても言えない。って
『ゾム、フードに穴空いてるよ？』
見るとそこには3センチぐらいに裂けた穴があってピョコンとゾムの髪の毛が顔を覗かせていた。
ゾムも僕が言ったのを聞いてから気づいたのか慌ててフードを下ろして確認していた。
zm「ホンマや…多分木の枝でやらかしたんやと思う。お気に入りなのに…」
そう言うとゾムは今までとは一転してしょげてしまいベンチに座って俯いてしまった。
大丈夫かな？どうにか元気になって欲しいけどどうしたら…そうだ！トントンが昨日裁縫道具貸してくれたんだった。
『ゾム、元気出して？フード僕が元に戻してあげるから。ね？』
zm「ホンマか！A！」
僕がゾムの肩に手を置いて顔を合わせながらそう言うとゾムは元どおりの笑顔になって大きな声でそう言った。
『うん、だから僕の部屋に行こっか』
『よいしょっと。ゾム、パーカー貸して』
zm「ほい、頼んだわ。所でAって今までどうやって暮らして来たん？」
何気なく言われた質問に言おうか少し戸惑ったけど針に糸を通しながら言う。
『ふふふっ、唯々行く当てもなくふらふらしてただけだよ。逆にゾムはどうやってグルッペンと出会ったの？』
うまく誤魔化せたかな？かなり苦しい言い逃れ方だったけど
不安になって針を刺す場所を間違えそうになってるとベッドに座っている僕の隣にいたゾムが仰向けに倒れ込んで言った。
zm「A、こんな事言ったら怒るやろうけどもう昔の事やから気にせんで聞いてな。俺、アイツと、グルッペンと初めて会った時グルッペンを殺そうとしとったんよ」
『え…』
針が指に刺さる。静かに止血をするとゾムが続けて話し始めた。
zm「俺が住んどった国は社会格差が激しい国で俺も貧民層の人間やったんよ。やけど身体能力は優れとったからって言う事を理由に親が俺をある大臣に売ったんよ。そっからやグルッペン達と出会ったのは」
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月歩 - くずをさん» はい！zmのパーカーはどうしても兄弟達と関係を持たせたかったので登場させちゃいましたw (2020年1月11日 22時) (
レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - たうさん» コメントありがとうございます！今後も進行速度は亀ですが頑張るので応援お願いします！ (2020年1月11日 22時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
くずを - 近づいたら爆破って…クリーパーじゃないですかやだー！ (2020年1月11日 19時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
たう - ん？神ですか？更新待ってます！頑張ってください！ (2020年1月11日 18時) (レス) id: ada02683d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月歩 | 作成日時：2020年1月7日 21時
