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「パスポートはお持ちで？」
『ええ、どうぞ』
「拝見しました。では、Aさん。是非この国を楽しんで下さい！」
やっと入れた…
今まで歩いて来た中で一番長い入国審査の列を並び終えようやく門を潜るとそこには大きな広場や賑やかな市場が所狭しと並んでた。
『はぇ〜ここがwrwrd国、兄さんって人に教えて貰ったけど話通り、デカいなぁ』
ではさっそく泊まる宿を探すとするか。あ、でもお腹空いたなぁ。甘いもの食べたい…
何か美味しそうな物売ってないかと辺りを見回すと入国審査の時の様に妙に視線が刺さった。すると近くの屋台のおじさんが近寄って話しかけて来た。
「おう兄ちゃんもしかして総統様のファンかい？凄い気合の入ったコスプレだな！」
『え、おじさんそれ詳しく教えてくれます⁉』
「お、おう…もしかして兄ちゃん総統様を知らないのかい？あのお方は素晴らしいよ！齢23にして多数の幹部の方々と共に僅か6年でこの国を作り上げたんだから」
『因みに容姿とかは』
「そりゃ兄ちゃんが赤いカラコンして軍服着て鏡を見たら完璧さ」
間違いない。
『ありがとう御座います。それではまた、出会えたらそちらの屋台に伺いますね』
赤い瞳で同い年、僕と全く同じ様な容姿。早く会いたい。いや会わないと。
そんな事を思ってると気づけば僕は城の城壁を飛び越えて侵入してた。すると赤と黒のスポーツウェアを着た男とニット帽の男が現れた。
kn「グルッペン、また脱走…いや、ちゃうな。お前誰やグルッペンの熱狂的なファンか？」
sya「ま、観光客ならお帰り願うけどな！」
そう言うと二人はいきなり襲いかかって来た。放心状態になりながらも城壁の上に飛び乗り攻撃を避ける。
『今、グルッペンって…良かった、本当に良かった』
彼らの会話を聞いておじさんの言葉が本当だった事に安心し、その場で泣き崩れた。
kn「な、なんでコイツ泣いとるん。と言うかまず名前を言わんかい！」
耳に響く甲高い声で我に帰ると昔を思い出して言ってみる。
『そうだね、僕はアラン・スミシー。総統様に伝えておいて、今日のおやつはシュトロイゼルクーヘンだってね。それじゃあ明日の午後3時にまた来るね』
きっと分かってくれる筈。いや驚いてまた周りの人を困らせるのかな？
でも無事でいてくれた。あの時助かっててくれた。今じゃこんな大きな国の総統だなんて、明日が本当に楽しみだよ。早く会いたい。ね、グルッペン。
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月歩 - くずをさん» はい！zmのパーカーはどうしても兄弟達と関係を持たせたかったので登場させちゃいましたw (2020年1月11日 22時) (
レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - たうさん» コメントありがとうございます！今後も進行速度は亀ですが頑張るので応援お願いします！ (2020年1月11日 22時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
くずを - 近づいたら爆破って…クリーパーじゃないですかやだー！ (2020年1月11日 19時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
たう - ん？神ですか？更新待ってます！頑張ってください！ (2020年1月11日 18時) (レス) id: ada02683d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月歩 | 作成日時：2020年1月7日 21時
